今秋に開催された東京モーターショーでは、次世代を担う可能性のある、魅力的な原付モデルを多数発表したホンダ。
【東京モーターショー2017】デカい「モンキー125」と「スーパーカブ125」など東京モーターショーのホンダブースは原付が充実!
様々な思惑があろうかと思われる大きくなった「モンキー125」と、グローバル化を見据えた「スーパーカブ125」に注目が集まっていました。
そんなホンダが、なんだか懐かしい感じのするニューモデルを発表しました!
「Ace110」はナイジェリア向けモデル!
それが「Ace110」。ホンダのナイジェリアにおける二輪車生産販売子会社であるホンダ・マニュファクチュアリング・ナイジェリアが発表したニューモデルです。
この「Ace110」は、ビジネスユーザー中心に好評の上級モデル「Ace125」のイメージを踏襲しています。
コチラが彼の地における上級モデル「Ace CB125」!125cc単気筒エンジン搭載モデルです。フロントはドラムブレーキ。簡素な造りですが、実にカッコいい!(と思うのは筆者だけではないと願います)。往年の名車「CB125」が今も走っているかのようです。
この「Ace CB125」のイメージを踏襲しつつ、品質と徹底したコスト削減を両立することで、現地価格で22万ナイラ、日本円にしてナント約7万円!という、お値打ち価格を実現しています。
当サイトでは過去に、ヤマハ初のアフリカ向け戦略車「CRUX Rev」をご紹介していますが、ソチラはお値段が約10万円とのことでした。価格競争ではホンダがリードする形になったワケです。
エンジンは耐久性に実績のある「CG110」用を搭載!
さて、ホンダの途上国向けビジネスモデルとしては、この伝統の縦型シングルエンジンを搭載した「CG110」が広く知られていますが、今回発表した「Ace110」にはソレを流用。CG110比で容量を45%アップさせた大型ガソリンタンクの採用により、長距離走行を可能としています。
快適性を向上したシートや耐久性に優れた前後サスペンションの採用など、ユーザーの満足感と利便性も向上。アフリカ最大市場を誇るナイジェリアに、「すべての人に生活の可能性が拡がる喜びを提供する」というホンダの想いを具現化したこの「Ace110」を投入し、さらなる販売拡大を目指すそうです。
余談になりますが、上級モデル「Ace CB125」の兄弟モデル、ミニカウルを装備した「Ace CB125-D」も掲載しておきます!
途上国向けモデルは夢が一杯!
さて、この懐かしいけれど新しいホンダ「Ace110」、販売台数は1年目は8万台、2年目は11万台を計画しているそうです。
以前ご紹介したホンダ「NAVI」はインド向けモデルでしたが、途上国向け車両に、なんだかドキドキしてしまう筆者です。馬力も性能も乏しいモデルばかりですが、ソコに彼の地で暮らす人々の夢が一杯詰まっているように感じるのです。
今後も海外仕向けの魅力的な車両がありましたら、ポツポツとご紹介したいと思います。