スウェーデンのカスタムバイクショップにあたるInjustice Customがハーレー・デイヴィッドソンのSportster XL1200CXをベースに製作したFLAT TRACKERは、カスタムバイクとはこうであるというものを全て詰め合わせたような完成度の高いものに仕上げられています。今回はFLAT TRACKERのデザイン製をメインに、どういうバイクとなっているのかを見ていきましょう。
左右非対称デザインで視覚的効果が強い燃料タンク
FLAT TRACKERはブラックを基調とした外装デザインを持ったカスタムバイクです。写真を見る限りつまり左側から見る限りでは至ってシンプルなデザインと落ち着きのあるカラーリングを併せ持ったバイクになっています。
反対に右側からFLAT TRACKERをパッと見て目が行くのは、派手なデザインを持った燃料タンクです。右側から見るとブラックとイエローで構成された稲妻のようなデザインとホワイト並びにブラックのカラーリングが、そして左側から見るとInjustice Custom独自の個性的なエンブレムマークが載っています。
バイクのデザインが左右で異なるものとなっているので、左右の視覚的なデザインの違いを楽しむことを可能としている点が、FLAT TRACKERの特徴であり魅力と言えるでしょう。
バイク正面にある03と描かれたナンバープレート 、よく見ると左側にあるサイドパネルに描かれているナンバーの03と統一されています。ヘッドライトもついておらず、まさに競技車両という感じです。
存在感のある排気系パーツ
時代の流れは電気自動車や電動バイクとなりつつありますが、内燃機関を搭載するバイクを象徴するパーツとして今でも存在感を強く放っているのが排気系パーツです。FLAT TRACKERでもそれは然り。
エキゾーストパイプに残った溶接痕や白色の文字で描かれたInjustice Customのロゴはカスタムバイクらしいオリジナリティを感じさせるものとなっています。
サイレンサーはシンプルというよりも機械的なデザインが特徴的です。サイレンサー排気口から見える網目の存在感が高くなっています。全体を見ても重厚感溢れるなど、メカニカルイメージが強いです。
バイク真後ろからの印象は、サイレンサーが右側に豪快に居座っていてアシンメトリーを強調する個性的なデザインです。ハンドルバーの幅よりギリギリ小さいくらいのサイズ感で、内燃機関を搭載するカスタムバイクとはまさにこれというようなことを示しているようにも感じます。
サスペンションはオーリンズ製とブルックサスペンション製
FLAT TRACKERに採用されているサスペンションは前後で製造メーカーが異なります。フロントサスペンションはブルックサスペンション製、そしてリアサスペンションはオーリンズ製です。
フロントフォークは倒立式を採用、ゴールドとグリーン混ざりのブルーカラーでフロント足回りのデザイン製が高められています。それに対して別タンク付きのリアサスはシンプルなブラックカラーで控えめな印象を演出、落ち着きある印象が良いです。
ブレーキキャリパーにはInjustice Customのエングレーブが刻まれており、ここにもカスタムバイクショップらしいこだわりが見られます。
見た目がキマッているカスタムバイク
FLAT TRACKERは見た目を完璧に決め込んだカスタムバイクとなっています。競技車両らしいところや存在感のあるアシンメトリーなタンクデザインなど、非の打ちどころのない完璧な作品です。こういうバイクを生み出すことのできるInjustice Customの技術・アイデア・創造性には脱帽するしかないでしょう。