タイトル画像として掲載した箱型の乗り物、実は停車中なのですが、何かオカシイことに気づきませんか?
これはアメリカのLIT Motorsが製造する「C-1」というバイクです。「あぁ、キャビンを着せたのね?」なんて思った方、甘いです。よ~く見てください。停車してるのですが足が地面に着いてない…そう、自立しているのです!
「C-1」のディテール
「C-1」はジャイロ効果により自立する電動バイクで、バッテリーはライダーのお尻の下辺りに搭載しています。
ジャイロ効果で自立させる乗り物と言えば、ホンダ「UNI-CUB」が思い浮かびますが、「C-1」は二輪でそれを行っているイメージで間違いないと思います。
ライダーは空力を考慮したシェル内で運転します。ハンドル回りやシートなどはクルマそのもの。正直、ライダーというよりはドライバーと呼びたくなります。ライディング・ポジションは完全にクルマ。シェルにより守られることで、外の天気がどうであれ、ライダーは快適そのものです。
安全装備も完全にクルマの域に入っています。シートベルトはもちろんのこと、エアバッグも装備しています。
無理矢理感は否めませんが、タンデムも可能な設定です。この狭い空間に男二人でのタンデムは想像したくありませんが…。
絶対に倒れない!
ジャイロ効果で絶対に倒れないのは、本当なのでしょうか? その疑問に、キッチリ答えてくれているのが、コチラ。
写真だけではちょっとわかり難いかもしれませんが、左に見えるクルマが、「C-1」を強引に引っ張ります。すると、見事に踏ん張って倒れないことが証明されました!
そのため、こちらはCGですが、「交差点で横からクルマに衝突されたって、ジャイロ効果で転倒しない」と説明しています。
衝撃が強くて車体がブッ飛んでしまえば、ジャイロも何もないと思いますが、それでも何だかスゴイ気がしてきます。
それでは最後に、その絶対に倒れない様子を動画でご覧ください。
まだ開発段階で撮影されたプロトタイプの動画ですが、確かに足を着かずにゆっくりとバックし、そして確かに走行しています。
https://www.youtube.com/watch?v=HEwv7Z4SSQQ
コチラは別の動画。シェルの作りがブラッシュアップされていますね。
いかがでしたか? 絶対に倒れない電動バイク「C-1」。すでに2014年から販売開始され、ファーストロットは見事完売! 現在セカンドロットの事前予約受付中です。車両価格は2万4,000ドル(約264万円)。先進性と安全性を考慮すれば納得のお値段と言えなくもないですね。
好き嫌いはわかれると思いますが、なんだか未来的な乗り物「C-1」。今後も動向をチェックしていきたいと思います。
参考 – Youtube : C-1 Street Test drive 、Two Wheeler Self Balancing Electric Car、 Lit Motors、 ホンダ : UNI-CUB