ハーレーLiveWireシリーズにミッドパワーモデルが追加…ハーレーさん本気っすか?

古き良き空冷(V-RODを除く)を守り続けてきたハーレーダビッドソン。アメリカをはじめとして、全世界で愛されてきたロマンの象徴ではありましたが、世界の潮流である排気ガス削減運動の「EURO」規制に、ハーレーも他のメーカーと違わず頭を悩ませているようです。

今回は、ハーレーが出した結論である「LiveWire」に追加されたMid-Powerモデルコンセプトと、LiveWireそのものについて考えていこうと思います。

 

株価でみるLiveWire

【続報】Harley-Davidson電動化への第一歩「LiveWire」

2014年にお披露目され、2015年には実機が発表されたハーレーのLiveWireという電動バイクはハーレーなりの次世代への答えでしたが、やはりVツインを積まないまったく新しいデザインにファンは困惑。賛否が激しくわかれる事態になりました。

というのも、100年も続いたエンジンをやめるというのはファンに対する裏切りとも取られかねないですものね。

 

ちょうどLiveWireが発表された時期に、大幅な株価下落が見られます。その後、継続的にLiveWireのニュースが出るたび下落の波が訪れているのが分かります。

さらに、LiveWireの発売に関する詳細情報が公式から大々的に発表された2018年のQ3/4シーズンでも、大幅な下落が見られます。もちろん、株価が落ちる要素はLiveWireだけではありませんし、外部要因もありますがそれにしてもEVに転換した途端にこの下がり方、偶然ではない気がします

EVってあまり人気ではないですが、今後の生存策としては確かに大切なんですよね……。いくらファンがいるからと言って、時代の変化に乗り遅れると新規客を獲得できず、減衰の一途をたどるだけになってしまいますから……。

 

今回追加されたMid-Powerモデルとは?

さて、今回ニュースとして取り上げたニューデザインな電動バイクについてお話しましょう。実は、2020年1月の今から1年半ほど前から、ハーレーがシリコンバレーに持つ研究開発センターにてコンセプトスケッチが作られていたのです。この時はまだMid-Powerモデルという構想としては発表されていませんでした。

タンクからシートまで一体化されたボディラインと、あらゆるコンポーネントが削減されたスッキリしたデザインは、あまりにハーレーの由緒正しいデザインからかけ離れています。トラッカー踏襲でデザイン自体は良いのですが……。

 

そしてつい最近、ハーレーダビットソンの海外公式ページにて、2021年〜2022年発売予定としてクロノグラフに加えられたCGらしきイメージがこちら。LiveWire第1弾の製品化で培った知見で、かつてのコンセプトスケッチをCGに起こした結果のデザイン。

スポーティでアグレッシブなデザイン、主張の強いバッテリー部分のフィン、すっきりしたミニマルデザイン…… これはまた古参ファンが悲しみそうなデザインです。単純に電動バイクのデザインとして評価するのであればむしろ高評価が付けられるのですが、いかんせん由緒正しいハーレーが出したデザインと考えると、心にしこりが残ります。

 

公式のビジョンとしては、以下の通りです。

軽量EVコンセプト(右上)は、未来の都市部での使用を見据えたうえで、ハーレーのデザイン哲学に基づいたルックスになっています。最先端のシティコミューターであるこのバイクは、都市部での快適な利用を目指しており、クラッチやシフトレバーすらありません。

中重量EVコンセプト(左下)は私たちの新しいEV技術と、伝説的なベストセラーXR750とをつなぐ架け橋です。ハイパフォーマンスの性能を誇り、コンパクトで小回りが利く、究極の街乗りバイク。それこそがハーレーの考えた、街乗り系電動バイクの市場で戦えるモデルです。

これはあくまでコンセプトです、正式に販売されるモデルは特徴が異なるかもしれません。これらのコンセプトは製品化されない可能性があります。

The lightweight EV concept is designed for an urban future. It’s easy to ride – with no clutch and no shifting. A cutting-edge commuter, this concept will unlock the city with clarity and convenience, in a style grounded in H-D design philosophies.
The middleweight EV concept bridges our EV technology to our rich history of racing and the legendary XR750. As the ultimate city bike, high-performance run-about or next-gen short tracker, this is H-D’s vision of EV for the quick and competitive.
Concept shown. Production model features may vary. Not yet available for sale. All future models shown may not be available in all markets.

 

正式発表は今年?製品販売は2022年あたり?

ハーレーの海外公式サイトが掲げるクロノグラフがこちらです。LiveWire第1弾は2019年と記載されていますが、最初の市販プロダクトは2019年の11月末にようやくニューイングランドのオーナー第1号に届きました。実質2020年ですね。

 

速報!ハーレーが新型の電動スクランブラーと電動ダートのコンセプトを発表!

今までの流れから鑑みると、去年お知らせしたLow-Powerモデルと、今回ご紹介したMid-Powerモデルのスペック詳細は今年に発表、開発状況によっては来年末には生産ラインに乗るのでは、と予想されます。

 

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あまりハーレーを知らない方は高評価を、ハーレーを知っていれば知っている人ほど低評価をつけるLiveWireプロジェクト、今後の動向が大変気になりますね。