フロントにモノサス!? カスタムされたモトグッツィが独創的すぎる

イタリア最古のバイクメーカーとして知られるモトグッツィ。現行ラインアップでは本格的なクラシカルな雰囲気と最新の機構が同居した「ネオレトロ」と呼ばれるモデルを数多く展開しています。中でもカフェレーサーやエンデューロモデルが人気です。

そんなモトグッツィにはアメリカンクルーザーもあります。それが今回のカスタムベース車、カリフォルニア1400です。イタリアのカスタムバイクショップOfficine Rossopuroと機械メーカーwalter tosto社の手によって、アメリカンスタイルはそのままにスポーティーさに磨きがかけられています。

 

「オオカミ」の名前にふさわしいのびやかで軽快なスタイリング

その名も Lupus Alpha。「Lupus」はイタリアのアブルッツォ地方とロシアの両方に生息するオオカミの名前。プロジェクトはwalter tosto社のマネージングディレクターがロシアにいる友人を訪ねたことに始まりを持っていて、それゆえイタリアとロシアの両方に存在するオオカミの名称を当てたのでしょう。

 

オオカミの名を持つだけあって、のびやかなスタイルはそのままにアメリカンとは思えないほどスポーティーなデザインになっています。こうした攻めたスタイリングは、全体の9割にまで採用されたwalter tosto社製造のオリジナルパーツあってのもの。機械メーカーらしい構造や耐久性まで計算し尽くされたハンドクラフト品で、同社がこれまで培った加工技術が惜しみなく投入されています。耐久性や強度に優れるクロムバナジウム、軽量で耐久性があり強度にも優れモータースポーツシーンでも活躍するチタンなど、各パーツに最適な素材が使用されているおり、工業的で洗練された印象がするのも納得です。

 

フロントにモノサス⁉︎

Lupus Alphaのキャラクターを最も特徴づけているといっても過言ではないのが、フロントサスペンション。なんとモノサスがちらりと顔を見せているのです。

これは見た目こそ先進的ですが、サスペンションの分類としてはかなり古い部類になるガーターフォークと呼ばれるもの。松葉杖見たいな形状のパイプでホイールを接続し、上部のリンク機構とスプリングで路面のショックを吸収するような作りになっています。チョッパーなんかでよく見るものです。一般的には細めのパイプが使われますが、Lupus Alphaでは頑丈な一体成形フレームにされたことで重厚感がアップしていますね。

 

ベース車ではクルーザーらしい重厚感を出していたリアテールはスーパースポーツ顔負けのショートタイプに。軽快さが増してカッコ良くなりました。

それに伴ってナンバープレートはスイングアーム固定に変更されています。最近ではヤマハ MT-09やドゥカティ スクランブラーなどノーマルでも採用されているものが多くなってきましたが、やはりリア周りをすっきりさせるには最高のパーツです。

 

むき出しのドライブシャフト

ところでモトグッツィのバイクといえば左右にヘッドが飛び出した特徴的な縦置きV型2気筒エンジン。それと合わせて採用されているシャフトドライブはチェーンタイプと違ってメンテナンスフリーという大きなメリットを備えています。

Lupus Alphaではエキゾーストパイプがショートタイプになったことでドライブシャフトの機構が見えやすくなっているのです。モトグッツィ」の独自さをさらに際立たせています。

 

ネオレトロアメリカンという特異さ

縦置きVツインとシャフトドライブの存在感を増しながら、ビルダーのインスピレーションと機械メーカーによる独自のハンドメイドパーツで近未来感溢れるアメリカンとなったLupus Alpha。「ネオレトロアメリカン」の急先鋒といえそうなほどのポテンシャルを秘めています。

Officine Rossopuro

公式サイト

ジョン スミス

ジョン スミス

XLR 250 BAJAで腕磨いてます。デミオでラリーに参戦中、目指せフル参戦。好きなバイクメーカーはイタリアのMV AGUSTA。