ツアラーのイメージが強いモトグッツィですが、美しいカフェレーサーに変貌を遂げた一台をご紹介しましょう。
イギリスはロンドンに本拠地を置くカスタムビルダー”Death Machines of London”が製作した「Airtail(エアテール)」です。名前の由来を紹介する前に、まずはディテールから紹介しましょう。
潔いカフェレーサースタイル
フロントには同社オリジナルのロケットカウルに、ヘッドライトが二眼で装備されています。
上記の写真ではわからないですが、エンジンはもちろんフルオーバーホール済み(後述)。クラッチはタッチが軽いといわれる”R.A.M.”、 キャブレターには”デロルト40mm”がセレクトされています。
同社オリジナルのアルミ製ガソリンタンク。ペイントとポリッシュの使い分けが実にオシャレです。
続いて、サイドビューをご覧いただきましょう!
横から見てみると…
アレッ!? シングルシートの後ろはシートカウルではなくて、何というか…スッカスカです!途中かな? いえいえ、実はコレはお客さんからの要望だそうです。赤いフレームの存在感が高まっており、実に面白いカスタムですね。スカスカ感を出すために、電装系も上手く隠されているのも見所です!
ここからは制作過程を見て行きましょう。
エアテールの製作過程
コチラがベースとなった1981年式のモトグッツィ「ルマンMkII」。筆者個人的にはオリジナルの状態で十分カッコイイと思うのですが、エアテールも全く別モノとして、スマートで良いデザインなのではないかと思います。
ピカピカに磨かれ、バランスをとったクランク・コネクティングロッド・ピストン。”ガワ”だけをピカピカにするカスタムでなく、きちんと内燃機にも手を入れるところに、カスタムビルダーの愛と情熱を感じます。
コチラはエアテールの由来となるテール部分の製作過程。溶接による仮留めを終えたところです。
リアビューから見ると名前の由来が見えてくる
リアビューからマシンを見ると、エアテールの名前の由来が良くわかりますね。このアイデアは実に斬新です!
いかがでしたか? ツアラーイメージのモトグッツィも実に良いですが、カフェレーサー・スタイルも良く似合っています。実に魅力的な一台ですね!