今年もミラノショーはドゥカティの独壇場でしたね!
同社の次世代スーパースポーツ・モデルとなるV4エンジンを搭載した「Pnigale V4」が最大の注目モデルでしたが……
人気の”スクランブラー”シリーズに1,100ccモデルを追加!特に「Scrambler 1100 Sport」は前後オーリンズの足回りを装備しており、コチラも話題となりました。
そんな快進撃を続けるドゥカティですが、静かに盛り上がっているアドベンチャースポーツというジャンルにもニューモデルを投入しました。
アドベンチャースポーツにもニューモデル!
新しくなった「Multistrada」それが「Multistrada 1260 Pikes Peak」。アメリカの伝説的なヒルクライム・レースからインスピレーションを得たパイクス・ピーク・バージョンは、「Multistrada 1260」のスポーツキャラクターを前面に打ち出したモデルです。
「雲に向かうレース」という別名でも知られるパイクスピーク国際ヒルクライム・レースは、ロッキー山脈のコロラド・スプリングスから西へ約16kmの場所で開催されます。
標高2,862mのスタートラインから4,300mのゴールまで、走行距離20kmを一気に駆け上がる極めて過酷なこのレースで、ドゥカティは、これまでに3度の勝利を上げています。
「Multistrada 1260 S」をベースに製作された本モデルは、ユーロ4規制に適合した1,262cc ドゥカティ・テスタストレッタ DVTエンジンを搭載。フロントエンド・ジオメトリーを変更してスイングアームを延長した新しいシャシー構成による、優れたハンドリングを特徴としています。
レースからインスパイアされた本モデル専用のカラーリング、「Multistrada 1260 S」よりも軽量な鍛造アルミホイールに加え、前後に装備したオーリンズ製サスペンションも注目ポイントです。
フロントフォークには、オーリンズ製アジャスタブル倒立を装備。フロントブレーキは、ブレンボ製M50 4ピストンラジアルマウントキャリパー+330mmダブルディスクの組み合わせ。前後ホイールはマルケジーニ製鍛造アルミを装備。フロントフェンダーはカーボンファイバー製とされています。
リアショックはフロントと同じくオーリンズ製。アジャスタブルのTTX36ショックです。
また、テルミニョーニのカーボンファイバー製”ドゥカティ・パフォーマンス”サイレンサーと……
レーシングタイプのカーボンファイバー製ロースクリーンも付属しています。アドベンチャーツアラーとしての性能向上は、それだけではありません。
- ボッシュ製慣性測定ユニット(IMU)
- ドゥカティ・ウィリー・コントロール(DWC)
- ドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)
- ビークル・ホールド・コントロール(VHC)
- ドゥカティ・クルーズ・コントロール(DCC)
- ライド・バイ・ワイヤ・パワー・モード(PM)
- ドゥカティ・コーナリングライト(DCL)付きフルLEDヘッドライト
などなど、電子制御系でも最新装備が満載されています。プレミアム感を高めつつ、アドベンチャーツアラーとして安全性・快適性・操作性を大幅に向上させているのです。
今のところドゥカティ・ジャパンの公式ウェブサイトには掲載されていませんが、過去の経緯を考慮すれば、きっと本モデルも導入されると思われます。
ご興味を持たれた方は、同社ウェブサイトをチェックしてみてくださいね!
「Multistrada 1260 Pikes Peak」のスペック
- 全長×全幅×全高: – × – × – mm
- ホイールベース:1,585mm
- シート高:- mm
- 車両重量(装備): – kg
- エンジン種類 / 弁方式:水冷L型2気筒テスタストレッタDVTデスモドロミック4バルブ
- 総排気量:1,262cc
- 内径×行程:106.0×71.5mm
- 圧縮比:13.0
- 最高出力:116,2kW(158CV)@9.500rpm
- 最大トルク:129.5Nm(95.5lb-ft)@7,500rpm