ヤマハ・コミュニケーションプラザやカワサキワールドと、ミュージアムネタが続きますが、今回はメーカーの歴史的車両の展示が豊富なことで知られるイタリアから。あの「Museo Ducati(ドゥカティ博物館)」がリニューアル・オープンしたので紹介しましょう。
リニューアルされた展示スペース
「Museo Ducati」は、その規模、展示車両のクオリティ、バラエティは申し分ないものでしたが、それがさらにパワーアップ!
時代ごとにエポックメイキングなモデルをまとめて紹介する形態をとるという形式に改められました。こちらのカットは黎明期の展示コーナー。右はドゥカティ最初の製品で、エンジン単体で売り出された「クッチョロ」。左は100ccでのワールドレコード・ブレーカーの「シルーロ」。
それ以外にも、多数のシングルエンジン搭載モデルやレーシングバイクが、近代美術館もかくや、というくらいモダンな展示にリニューアルされています!
最初のLツインエンジン搭載モデル「750 GT」と、奥には特にアメリカで人気を博したスクランブラーの姿も見えます。
もちろん現行モデルへと連なる源流となった「916」までの水冷Lツインモデルも、芸術作品のように展示されています!
このリニューアルは、ドゥカティ本社の創立90周年を記念した事業の一環として行われたもの。ドゥカティでは、車両を単なる製品としてではなく、愛でる対象、アートへと昇華させるべく、ブランドイメージの向上を目指しているわけであります。
なんと落成式には首相も登場!
先日行われた落成式には、なんとイタリア首相Matteo Renzi氏の姿が!
これがお国柄というものですかね。彼の地は大統領制なので厳密には違いますけど、日本で「ツインリンクもてぎ」のリニューアルに安倍総理が来るとは…ちょっと考えられません。(別に安倍氏推しではありませんが)モーターサイクルがそこまで認知されているというのは、羨ましい限りです。
お出迎えをしたのは、ドゥカティCEOのClaudio Domenicali氏と「1299 Panigale」。国のトップとバイク…実に絵になる一枚ですね!
Museo Ducatiへの行き方
残念ながら「Museo Ducati」はイタリアはボローニャにあるわけで、気が向いたからといって、おいそれとは出掛けることは出来ません。が、バイク好きなら一度は訪れてみたいものですよね。ということで、念のため、マップを掲載しておきます。
住所:Via Antonio Cavalieri Ducati, 3, 40132 Bologna
ヨーロッパを訪れる機会のある方は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか? 筆者も死ぬまでに一度は訪れてみたい博物館の一つです…。