マジかよ!上下逆さまのエンジンで走るバイク「Nembo 32」がついに量産開始!

シリンダーヘッドはシリンダーの上にある……とは限らない!シリンダーの下にシリンダーヘッドがあったら、それはシリンダボトムと呼ぶべきなのか……そんな、どうでも良いことを考えてしまう、トンでもバイクが市販化に向けて動き出しているのです。

タマには面白ネタでも飛ばしてみますので、どうぞ笑って読み進めてください!

 

エンジンが天地逆なのは丁度良い重心を求めて!

それがコチラ!イタリアのNEMBOが1月末に量産開始を宣言した、正真正銘のイタリアンバイク「Nembo 32」でございます。

その唯一にして最大、そして絶対的な特徴がエンジンにあります。

 

あら不思議!なんと、普通のエンジンとは上下逆、つまりクランクケースが上でシリンダーが下、その下がシリンダーヘッドという具合に搭載されているのであります!

その上下逆のエンジンは水冷3気筒。排気量は1,995cc、最高出力は200馬力を誇ります!

 

ですから前から見ると、こんな具合……。何だか変な感じであります。何故そんな無茶をするのか?目立ちたいから?単に間違えてしまったから?違います。メーカーの言い分は、こうです。

「Nembo 32」が目指したのは、美しく、小さく、軽量、そしてコーナーを素早く曲がれるように。それでいて大排気量エンジン搭載を目指した結果が、この上下逆エンジン搭載なのです。

ちょっと常識外れですね……ところが、公式サイトを読み進めると、面白い記述に出くわします。曰く……

動的性能を追い求めるモーターサイクルの世界では、低重心化が続けられています。それはクルマにおいては基本的な事柄ですが、モーターサイクルにとっては違います。低ければ良い、というものではなく、また高すぎてもいけない。重心は丁度良い所にあらねばならないのです。

というもの。

 

その重心というものには当然ライダー本人も含まれているそうで、なかなかに論理的な理由なのです。そして、この丁度良い重心位置を可能にする逆搭載エンジンは何処かの借り物ではなく、完全新設計なのだというから驚かされます。2,000cc近い大排気量にも少なからぬコダワリがあるようで、1,000ccクラスでは低回転域でのトルクが少ない、ということに不満を感じているそうです。

また本エンジンは車体の強度メンバーの一部とされており、それがコンパクトな車体(大排気量ながら……)に寄与しています。フレームはクロモリ製、スイングアームはカーボンファイバー製です。

 

「Nembo 32」の来歴と詳細まとめ!

「Nembo 32」は2010年にNemboプロジェクトとして宣言され、2011年にはプロトタイプが組まれてエンジンテストが行われていました。2013年にプロトタイプが完成しサーキットを走行する映像が公開されましたが、以来、今の今までその息をひそめていました。

 

Nembo曰く、バイクは今まで路上走行テストと改良を繰り返していたそうです。なかなかにコダワって開発されている「Nembo 32」ですが、なんとスポーツバイクとしての市販化が目標とされているのです。

 

コチラが「Nembo 32」のデザイナーでありプロジェクトの企画者、Daniele Sabatiniさん。イタリア人です。量産の資金確保はクラウドファンディングサイトの「インディーゴーゴー」で募集され、完成品の価格はなんと1台あたり59,000ユーロもしくは68,000USドル(734万∼746万円)!めちゃめちゃ高いです!2020年の12月には初期ロットが予約購入のカスタマーに届くそうです。

 

夢を追い続けた漢たち、彼らの試みは世間に受け入れられるのか。それとも、不発に終わってしまうのか…… おそらく日本に市場はないと思いますが、温かく見守っていきたいです。