ハーレー・ダビッドソンは、クラシックなスポーツスターのフォルムを受け継いだ「Nightster(ナイトスター)」をラインアップに追加し、2022年4月13日より国内予約販売を開始しました。
往年のエボエンジン搭載スポーツスターのようなクラシカルなフォルムが好きな方であれば、このモデルをチェックしないわけにはいきませんね!それでは、いにしえのスポーツスターを継承した、2022年モデルの新世代スポーツスター「ナイトスター」をご覧ください。
ニューモデル「2022 Nightster」
こちらが空冷時代のスポーツスターを色濃く継承した、クラシックなシルエットが魅力的なナイトスターです。最新技術が詰め込まれた、水冷60°のレボリューションマックスエンジンが見事に調和していますね。
ナイトスターのフレームは従来のフープ型ではなく、このマシンのために一から構築された新設計フレームを採用。軽量化と剛性アップが図られ、円滑なパワートレインを感じることができるでしょう。
また、緊急ブレーキ時のコントロールを支援するABSはもちろん、雨天時や加速時などに後輪の過度な空転を防ぐトラクションコントロール機能、エンジンブレーキによる後輪スリップを抑制するドラッグスリップコントロール機能といった、独自の安全技術が盛り込まれています。
カラーはビビットブラック、レッドラインレッド、ガンシップグレーの3色です。
エンジン型式 | 水冷Vツイン Revolution® Max 975T |
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排気量 | 975cc |
最高出力 | 89HP/66kW/7,500rpm |
最大トルク | 95Nm/5,750rpm |
車両重量 | 221kg |
全長(mm) | 2,250 |
ホイールベース(mm) | 1,545 |
シート高(mm) | 705 |
最低地上高(mm) | 110 |
変速機 | 6速 |
燃料タンク容量 | 11.7L |
タイヤサイズ | 前:100/90-19 57H・後:150/80B16 77H |
価格(税込) | 188万8,700円(ビビッドブラック)・ 191万9,500円(ガンシップグレー、レッドラインレッド) |
旧ナイトスターは2008年登場
ハーレー・ダビッドソンに詳しい方であればご存知でしょうが、ナイトスターは過去にXL1200N Night Sterという名前で2008年に登場しました。1,202ccの空冷EVOエンジンを搭載しており、クロスボーンズやロッカーCと同じく、ファクトリーカスタムモデルという位置付けでした。
エンジン型式 | 空冷V型2気筒(Evolutionエンジン) |
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排気量 | 1,202cc |
最大トルク | 90Nm/2,900rpm |
車両重量 | 260kg |
全長×全幅×全高(mm) | 2,250×935×1,140 |
最低地上高(mm) | 130 |
シート高(mm) | 676 |
変速機 | 5速 |
燃料タンク容量 | 12.5L |
タイヤサイズ | 前:100/90-19 57H・後:150/80-B16 71H |
2008年発売当時の価格(税込) | 145万円(モノトーンカラー)・148万1,000円(ツートーンカラー) |
新作ナイトスターのディテール
スポーツスターレガシーのDNAを受け継いだ、ナイトスターの個性溢れるディテールと、飛躍的に向上したパフォーマンス性能を見ていきましょう。
低く構えたハンドルバーの左右には、バーエンドミラーを配し、ガソリンタンク風のエアボックス(後述)はスポーツスタータンクを彷彿とさせるクラシカルなデザインを継承。
また、フロントフォークは41mmのSHOWA製「Dual Bending Valve コンベンショナルフォーク」を採用。
ハンドルにマウントされた4インチの丸型メーターは、マルチファンクションLCDディスプレイが採用され、走行モードを自由に選択することができます。
ダイレクトなパフォーマンスライディングが味わえる「スポーツモード」をはじめ、日常使いに最適な「ロードモード」、雨天時に有効となる「レインモード」の3つから選べます。
軽量の水冷Vツイン・レボリューションマックス975エンジンは、最適化された剛性の高いシャシーを保有し、最大トルクは95Nmをマーク。中速域での力強い加速と、全回転域で高い性能を発揮します。
そしてエアクリーナーは、スポーツスターの祖先にあたるモデルKやアイアンスポーツに採用されていた丸型にすることで、スポーツスターの系譜であることが表されています。
マフラーはキャタライザー搭載の極太2in1を装着しています。旧型スポスタのスタイリングが好きだった方は2本出しテーパードマフラーの方が嬉しいかもしれませんが、これはこれで非常に凛々しくカッコイイのではないでしょうか。
そして、近年のモデルではサスペンションが見えない位置に取り付けられていますが、ナイトスターは往年のスポーツスターをオマージュしているため、見慣れたツインサスとなっています。このフォルムがスポーツスターらしくて格好いいのです!
燃料タンクの位置に注目!
実は新型ナイトスターの燃料タンクはシート下にあります。
燃料タンク容量は11.7Lと少し容量が小さく感じでしまいますが、5.1 L/100km(おおよそ20km/L)まで燃費が向上しているのでご安心を。
なお、燃料タンクだと思っていた容器はエアボックスカバーの役割を果たしています。
納車は2022年5月から順次スタート
ハーレー・ダビッドソン「スポーツスター」のDNAを受け継ぐ水冷60度Vツイン( Revolution® Max 975T)エンジン搭載の新型ヘリテイジモデル「ナイトスター」は、2022年5月頃から順次納車が始まる模様。
空冷時代のスポーツスターと同様にコンパクトで足つき性の良いナイトスターは、ハーレー・ダビッドソンの”メガヒット定番モデル”になること間違いなしでしょう。