先月、チラホラと海外メディアで話題になったイギリスのバイクメーカー「Norton(ノートン)」。なんと、「マン島TTレーサー譲りのV4エンジン搭載車を市販する」という噂でしたが、今回はその噂について検証しつつ、最新情報をお伝えしたいと思います!
Norton Motorcyclesの公式発表
発端になったのは、2016年8月10日に同社がFacebookページに投稿した内容。以下、簡単に翻訳しますと……
ノートンは今日、完全に新しいV4バイクを発表する。ノートンの1,200ccエンジンをチューブラーアルミフレームのシャシーに搭載。全ての同モデルは、ドニントン・ホール工場(英国にあるノートンの工場)にて、製作される。車両は2016年11月開催のNEC Motorcycle Live show にて展示予定である。2017年中旬のデリバリーであり、200台限定とする予定。ご興味のある方は以下より…
となっており、その投稿に掲載されていたのが、上記のタイトル画像というワケです。それ以外に公式な情報は一切発表されておりません。
2015年にも噂になっていた
実は公式発表は一切されていなかったにも関わらず、2015年にも、このノートンV4公道モデルは大いに噂になったことがありました。その際にシェアされたのが、ここで掲載するイラストです。
こんな3DCGのようなモノまで流出していたわけです。
当時のイラストを詳しく動画にしてくれている人がいましたので、掲載しておきましょう。ですが、この時の情報やイラストは、私たち一般のメディアには公開されていませんでした。
そして今回の発表では…
ノートン公式WEBサイトや、ノートン公式Facebookページ、それに同社CEOのツイッターアカウントを追い掛けてみました。その結果…
ど~ん!
Norton V4のエンジン発見!
その他にも、公式には発表されていない情報・画像が、イギリスの老舗バイク情報誌MCN(MOTORCYCLE NEWS UK)に載っているではありませんか! そしてCEOのツイッターでは「明日のMCNに載っちゃうよ~!」とまでツイートしている。早い話、MCNにだけリークしていたみたいなんですね。まぁよくある話ではあります。
あと2点掲載されていましたので、ご興味のある方は、MCNの該当記事をご覧ください。
Norton V4搭載車の詳細
というワケで、以下はMCN誌に掲載されていた内容の抜粋ですが、今年のマン島TTでNortonが7位に入賞したことで、V4プロジェクトが加速していることは確かなようです。ちなみに価格は4万ポンド(約540万円)を想定しており、2つのバージョンが存在するようですが、両バージョンとも、TTレーサーがベースとのこと。
レプリカ・バージョンは鍛造ホイールにクローム塗装されたカーボン外装を装備、もう一つのバージョンではカーボン外装、カーボンタンク、南アフリカのBST社製カーボンホイールを装備する予定だそうです。
エンジンは72度のV4。総排気量は1,200cc。レーサーではないので、1,000ccにこだわる必要はないとの判断だそうです。最高出力は200bhpが目標。
フレームはアルミ製、サスペンションはオーリンズを採用予定です。トラクション・コントロールやアンチウィリーなどなど、最新の制御技術も搭載予定だとか。
Norton V4搭載車の噂は間違いなく真実なようですが、情報の出方がトリッキーでしたので、記事化するには骨が折れました。
筆者には全く買える見込みもなく、また乗りこなす腕もありませんが、11月の発表が楽しみでなりません。今度はイベント展示による発表ですから、MCN独占情報じゃないはずですし!