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大都市ではいまだバイクのニーズが高い!ただし駐輪場整備が必須…

大都市ではいまだバイクのニーズが高い!ただし駐輪場整備が必須…

都市部在住のバイクユーザーの目下の悩みはやはり「街中に駐輪場が少ない」こと。2020年3月に一般社団法人日本自動車工業会が発表した「二輪車駐車場の利用ニーズに関する調査」の報告書はこの意見を数字によって客観的に示しています。

 

二輪車駐車場の利用ニーズは潜在バイクユーザーにまで及ぶ

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バイクユーザー以外を対象とした 「二輪車駐車場の利用ニーズ」の調査結果では、二輪車駐車場が充足していれば44.9%が二輪車の利用を検討するという潜在バイクユーザーであること、さらにその数は地方都市圏(埼玉県、 千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府、福岡県の合計)では52.7%にまで上るという結果が出ています。これらのことからわかるように、二輪車駐車場の利用ニーズを満たすことはバイクユーザーを増やすための突破口の1つなのです。

 

バイクユーザーの6割が二輪車駐車場の数に不満

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ユーザー増加の期待が持てそうな数値が出ている一方で、現役のバイクユーザーは二輪車駐車場の数に対して強い不満を持っている現状も確かな事実です。

二輪車駐車場の箇所数への満足感(利用車両別)」の表では東京都と地方都市圏のそれぞれで原付一種・原付二種・自動二輪ユーザーそれぞれの満足度を5つの項目(とても満足/まずまず満足/どちらとも言えない/やや不満/とても不満)に分けて調査した結果が記載されています。それによると東京都では62.9%が不満を、地方都市圏では63.8%が不満を感じており、結果としてどちらの都市圏でも二輪駐車場に不満を持つユーザーが6割を超えているのです。この不満は排気量が大きくなるほど大きくなっています。

 

使用目的は用事・趣味が大半

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調査では二輪車駐車場の使われ方にも言及されています。それによると、東京都並びに地方都市圏のどちらでも用事・趣味/遊びでの利用が多く、さらに地方都市圏では自宅から駅に向かうまでの通勤での利用も多いです。

その他の利用ニーズに関する数値データをまとめると、下記の通りとなっています。

 

【二輪車駐車場の日常的な利用】
東京都:16.7% / 地方都市圏:21.0%

【必要な機会に応じた利用】
東京都:83.4%、地方都市圏:79.0%

 

自宅の最寄り駅近くへの設置希望が過半数

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二輪車駐車場がどういった場所に置かれることを望んでいるのかについても調査結果が出ています。東京都では回答複数可の場合には「目的地側の道路上」がトップの56.8%1つのみの場合は「自宅の最寄駅」の21%がトップとなりました。地方都市圏ではそれぞれ、複数回答可の場合は「自宅の最寄駅(54.0%)」、1つのみの場合は「自宅の最寄駅(29.0%)」という回答が出ています。

東京都と地方都市圏のどちらでも自宅の最寄駅近くに駐車場があればと考えているユーザーが存在している一方で、地方都市圏ではその希望を持つユーザーが東京都よりも多い割合であることも明らかです。

 

地域・目的にあった二輪ユーザーの拡大策が求められる

二輪駐車場調査の結果は、ある意味でバイクが使いづらい、乗りづらい環境となっている現状を浮き彫りにしています。バイクという自由な乗り物から、どこか排他的な雰囲気や息苦しさを感じるようになってきたのは、ある意味では当然の結果ではないかと感じられる結果です。

 

バイクの魅力を普及することも大切ですが、バイクを乗りやすい、活用しやすい環境の整備こそが利用拡大につながる一番の施策かもしれません。

 

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