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バイクなんて乗るもんじゃない!バイクの駐車規制が緩和される方針だけど実際どうなのか?

バイクなんて乗るもんじゃない!バイクの駐車規制が緩和される方針だけど実際どうなのか?

ニュースやネット記事などで目にしている人も多いことだと思いますが、バイクの駐車違反が道路状況に応じて除外されることとなりました。しかし、実際のところ駐車の取り締まり緩和が実感できていないライダーが大半であり、本当に”緑のおじさま”たちのジャッジが緩くなったのかは今のところ明らかになっていません。

したがって、「バイクなんて乗らない方がよい、自転車の方がよっぽどいい」「クルマの方がいたるところに駐車場もあるし、バイクなんていらない」という声に対して、我々ライダーは「風を切って走ると爽快だ」などと、かなり感覚的な反論材料しか持ち合わせていません。

 

今はまだバイクなんて乗るな!

バイクなんて乗るもんじゃない!バイクの駐車規制が緩和される方針だけど実際どうなのか?

つまり、バイク離れ(乗り物離れ)などと騒がれている若者などに対し、バイクに乗ることのメリット・デメリットを熟知している現役ライダーたちも、「バイクに乗ろうよ」なんて軽々しく誘えません。また、”リターンしないライダー”(=おじさんの元ライダー)も同様のことが言えます。

そこで現段階では、もしもバイクに興味を持ちそうな人がいたとしても、「今はまだバイクに乗らない方がいい」と伝える方が賢明でしょう。そんなにネガティブな事を言うなと憤る読者の方もいらっしゃるでしょう。でも事実です。

しかしながら、ここまで読んでいただいた上でそれでもバイクへの興味が冷めないという奇特な方は、是非とも読み進めていただきたいです。

なぜなら、これからバイクを取り巻く環境は、本題の駐車取り締まり緩和を皮切りに好転する”はず”なのですから!

ということで前置きが長くなってしまいましたが、ライダーにとって朗報であるバイク取り締まり緩和について、あらためてご紹介いたします。

 

バイクの駐車規制緩和って結局どうなの?

バイクなんて乗るもんじゃない!バイクの駐車規制が緩和される方針だけど実際どうなのか?

駐車監視員制度の導入後(2006年6月)、クルマに比べてバイクの方が多く取り締まられている現場から、「バイクの駐車場が不足している」という問題が懸念されていました。

全く改善されなかったこの問題に対し、小此木国家公安委員長が今年(2018年)の4月6日、閣議会見後にバイクの駐車規制の緩和についての認識を示しました。この内容というのが、交通の妨げにならない場合や、迷惑にならない場所に関しては、駐車規制を緩和するということでした。

「交通の妨げや迷惑にならない」と言うあやふやな定義ですが、明確な注意点としては、“クレームが入った場合”“危険だと認識された場合”は、今まで同様に違反切符が切られるということです。それでもまだ不明確案点が多く、現場で判断する人の個人的な見解になってしまうため、早急に明確な定義を決めてもらいたいところです。

 

バイク駐輪の規制対象から除外を”検討”している項目

  • 駐車禁止規制の廃止
  • 自動二輪車を対象とする駐車可規制
  • 駐車方法の指定
  • 自動二輪車を対象とする時間制限駐車区間規制の実施

など、規制対象の見直しを求めています。

先の通り、若者のバイク離れが進む昨今ですが、バイク駐輪場が少ないこともバイク離れの大きな要因の一つと言えます。やはり「駐車の規制」「駐輪場不足」、ライダーを苦しめるこの2つの問題が改善されれば、劇的に好転すると予想されます。

また、全盛期に比べ、車両販売台数が減少しているバイクメーカーやバイク小売店にとっても、またとない追い風なのではないでしょうか。二輪業界全体の景気回復に繋がる一つのプロセスとして、大大大注目なのです!

 

警視庁から各都道府県警察への通達

バイクなんて乗るもんじゃない!バイクの駐車規制が緩和される方針だけど実際どうなのか?

2018年4月16日に関係機関と連携・協力しながら、バイクの駐車環境の整備推進を行うよう、各都道府県警察へ通達もされています。これはバイクの利用頻度が高い場所(例えば都市部など)に対して、駐車所の積極的な確保を促すものとなっています。

では次に、バイクが駐車禁止の対象から除外された場合のメリット・デメリットを考えてみましょう。

 

メリット

  • 若者のバイク離れを食い止めることができる(かもしれない)
  • 移動手段として見直されるようになり、営業車としても再活用されるようになる
  • ライダーの人口増加につながる
  • バイクメーカーやバイクショップが潤う
  • 市街地や観光スポット等が更に賑わいを増し、地域活性化につながる

 

デメリット

  • 放置車両や違法駐車が増える可能性がある
  • 近隣住民が騒音規制等の問題が深刻化する可能性がある
  • 私有地等に無断で駐車する悪質なケースが増える
  • 駐車車両が通行の妨げになるケースも増える

などが挙げられます。

大半のバイクを乗らない人達からすれば、デメリットばかりが目につき迷惑極まりない話かもしれませんが、ライダーが増えればそれに比例してマナーの悪いライダーも増えるもの。サッカーが流行れば一部の熱狂的なサポーターの行き過ぎた言動が目に余るのと同義です。

それよりも、もっとシンプルかつポジティブに今回の規制緩和をとらえるなら、ライダーにとってはかなり喜ばしいことであり、ライダーではないとしても、世界に誇るバイクメーカー排出国として復権&国内での経済効果に波及するのであれば、間接的ながら喜ばしいことと言えます。

 

【再確認】駐停車による違反金・反則金と点数は?

  • 駐停車禁止場所(放置):1万円 / 3点
  • 駐停車禁止場所(非放置):7,000円 / 2点
  • 駐車禁止場所・方法違反等(放置):9,000 円 / 2点
  • 駐車禁止場所・方法違反等(非放置):6,000 円 / 1点
  • 時間超過:6,000円 / 1点

※放置は運転者が近くにいない場合や、運転してすぐにバイクを移動させることができない場合です。

 

今まで駐車監視員制度(緑のおじさん)の導入により、違反切符を切られていた人はかなり多いでしょう。厳しい駐車違反の監視に反して減少していくバイク駐輪場に耐えきれず、バイクを降りてしまった同士も多いことでしょう。

しかし、これからバイクの駐車に対する規制が緩和され、昔の規制が厳しかった時代の出来事が笑い話になるほど、再びバイク人口が増える(二輪業界が活性化する)事を願いながら、筆を置きたいと思います。また、詳しい情報が入り次第、続報をお伝えします。

 

最後に、バイクという乗り物に対して、なんとも感情的な私感を述べさせていただきます。

雨が降れば濡れ、風が吹けば凍え、夏の渋滞なんて灼熱地獄です。簡単に転ぶし、事故の時には怪我のリスクも高い。おまけに任意保険も高いし、維持費だってそれなりにかかります。それでもバイクに乗れば風を感じられます。嫌な事も忘れられます。いつでも簡単に自由を感じられます。

バイク、それはとても不便で不自由な乗り物です。しかし、バイクが必ずあなたの生活に彩りを与えてくれる最高の乗り物です!

 

Writer: GEORGI

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