トライアンフは、革新的にグレードアップした2016年ニューモデルの国内発表会を開催した。水冷、1,200ccなど、いままでのトライアンフの歴史を塗り替える、まさに”生まれ変わった(ReBorn)”モデルの発表とあって、多くのメディアや関係者が集まった。
まずは代表のスピーチから
まずは、トライアンフモーターサイクルズジャパンの代表である野田氏のスピーチからスタート。2016年の1月にストリートツイン、2月にスピードトリプル、3月にT120、4月にスラクストンRと、4ヶ月連続で毎月新型車を投入することを発表した。さらに新型のボンネビルシリーズについて触れ、「特に期待していただきたい」と、確信を持った眼差しで熱く語っていたのが印象的だった。
次々と注目の2016年モデルが登場
まず登場したのは、1月発売のストリートツイン。これまでのボンネビルを踏襲しながら、水冷899ccへと進化を遂げている。
続いてとうじょうしたのは、2月発売のスピードトリプルだ。ストリートファイターの先駆け的存在は今年も健在。
新設計の1,050cc 3気筒エンジンを搭載し、パフォーマンス、俊敏性、パワー、ハンドリング、機能面、すべてにおいて最高レベルにまで引き上げている。
続いて登場したのは代表の野田氏と、3月発売の新型ボンネビル「T120」。やはり特筆すべきは、1,197ccの高トルクエンジン+水冷ということであろう。
同じタイミングでアンヴェールされたのは、なんと1959年式のオリジナル「T120」。
新型ボンネビルT120と対比させるために用意されたわけだが、オリジナルT120への敬意もこめられているのであろう。エンジンやフレーム、タンク形状にいたるまで、全くの別物でありながら、実にスタイリッシュで無駄のないスタイリングからは、並々ならぬこだわりが感じられた。
筆者の私感としては、トライアンフ史上最高傑作なのではないかと思う。
最後に登場したのが、4月発売のスラクストンR。ショーワ製倒立フォークや、オーリンズ製リアサスペンション、ブレンボ製のブレーキ周りなど、やる気みなぎる装備に目を惹かれるが、革新的な1,200ccのハイスペックエンジンを搭載している点にも注目いただきたい。なんとこの新型エンジンは、空冷ボンネビルに対して62%(=112Nm/4,950rpm)も最高トルクがアップしている。
こちらはトライアンフ正規取扱店でカスタムパーツ一式をすべて装着し、完成車として納車してくれる「インスピレーションキット」のひとつ、「Brat Trackers」。
ステージ上に2016年モデルが出揃ったところで、もう一度俯瞰でニューモデルを眺めると、生まれ変わったトライアンフのラインアップに、あらためて期待せずにはいられなかった。
トラガールズも妖艶な出で立ちで颯爽と登場。うぉーと歓声をあげたかったが、神聖なる新車発表会の場で粗相はしたくないため、じっと我慢した。
178cm、70kgのオトコがまたがってみた
一気に跨ってみるチャンスはなかなかないので、ここぞとばかりに全ラインアップ跨ってみたので、車両サイズを感じ取っていただきたい。ちなみに、跨ったのは、身長178cm、体重70kgの中肉中背男子だ。
まずはストリートツインから。いままでのボンネビルとサイズ感は全く変わらなかったが、足つきが良くなっている。
※人が多すぎてわかりづらい角度からの撮影となってしまったことをお詫びいたします。なお、情けないことに百発百中で目をつぶってしまっていたため、あえて目線を入れさせていただきました。
次にスピードトリプルR。こちらも従来までのスピードトリプルのサイズと何ら変わらない。
次は筆者の大注目車両であるT120。さすがにストリートツインと比べるとやや大きく感じるが、ハンドルは遠すぎず近すぎず、足つき性もすこぶる良かった。例えるなら、スポーツスター1200とW650の中間あたりと言ったらわかりやすいだろうか。
最後にスラクストンR。セパレートハンドルとシングルシート、バックステップが、戦闘的な体勢で非常に良い。ただ、ゴリゴリのSRロッカーズスタイルのように、無理な体勢にはならないため、ロングツーリングも疲れにくそうなポジションだった。
とにかくハンドルからステップやシート位置、ニーグリップのポジションにいたるまで、オーダーメイドですか?というくらいしっくりとくるサイジングだったため、175cmくらいの身長の方には非常に乗りやすい車両ではないだろうか。
跨ってはじめて気づき、とにかく感動したのがスラクストンRのトップブリッジ。
ハイテクなパーツが席巻する昨今の二輪市場において、アルミ・バフ仕上げとは非常に”粋”なパーツチョイスだ。カフェレーサースタイルを受け継ぐスラクストンRだからこその選択なのであろう。
いかがだったろうか。
今月からどんどん市場に投入されるトライアンフの新型車両。少しでも興味を持った方は、お近くの取扱販売店に足を運び、ぜひ市場してみていただきたい。進化したトライアンフ各モデルの素晴らしさにきっと気づいていただけるだろう。
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参考 – トライアンフモーターサイクルズジャパン