なぜ誰も怒らない?ヤマハ「SEROW250」が生産終了から1年たらずで復活する件

先日ヤマハが、2017年に生産を終了した”マウンテントレール”「SEROW250」を排出ガス規制に適合させて、8月31日より発売する、と発表しましたね。それはそれで喜ばしいことであり、社会的には歓迎一色なのですが、一方で”個人的にどうかと思うこと”があるワケです。

そこで今回は、その復活する「SEROW250」の紹介ではなく、私感を書き連ねてみたいと思います。

 

生産終了1年後に復活するって……そんなのありかよ!

 

さて、コチラが復活すると発表された2018年モデルの「SEROW250」。高らかに発表されたリリースには、こう明記されています。

「SEROW250」は、「第3次排出ガス規制 」に適合させながらも、自然を楽しむ優れたトレッキング性と扱いやすい走行性といった従来からの特徴を継承しました。

確かに仰る通り、見事なまでに先代を踏襲しています。

 

比較するため、生産終了と2017年に発表された「SEROW」の写真を載せておきます。グラフィックを含めて、筆者には、その違いを見分けることができませんでした……。

で、何が言いたいのかと申しますと、これってヤマハ・ファン、「SEROW」ファンへの冒涜ではないのかということです。生産が終了してしまうなら、と最終モデルを頑張って購入したファンはどのように感じるのでしょうか?

 

2018年8月から復活かよ……

“そもそも論”的に、ヤマハは「排ガス規制に対応できないから生産終了」と発表していましたが、1年後に簡単に対応できてしまうものなんでしょうか?

コレでは2017年の生産終了の発表後に頑張って買ってくれた「SEROW」ファンは、”閉店セール”の張り紙を一年中掲げているお店に引っかかったようなものです。

ヤマハさんが何を考えていたのかを想像すると、「とりあえず生産終了と発表して、今あるものをシッカリ売り切る。駆け込み需要も期待できるし……。そして1年後に復活すれば話題になるから、リリース効果もググっと上がっちゃうよ!」ってなことではないでしょうか?

普通に継続販売できるスケジュールを組んで、第3次排出ガス規制に対応してくれれば、むしろ「さすがヤマハ!」っと喜べたのですよ。名車をしっかり育ててきたわけじゃないですか!「VMAX」・「XJR1300」・「SR400」だって、そうして愛されてきたわけですよ。

今回の”なんちゃって生産終了”被害者の多くが「SEROW」ファンであることもまた、怒りが込み上げてくる理由なんですよね。「VMAX」や「XJR1300」、「SR400」が、ドド~ンと復活したら、コレが最後だと思って買った人達は、どう思います? 今大流行しているボクシング連盟の会長さんの言葉を借りるならば「お前なめとんのかっ!」ですよ。

どうしてここまで筆者が”激おこ”になっているかと申しますと……やっぱりヤマハのバイクが好きだからなのですよ。ちゃんと「SEROW」だって買って乗っていましたよ!盗まれてしまうまで……街乗りからトレールまで、どこでも進んでいける懐の深さに、どれ程楽しませて頂いたことか……筆者と同じ想いを持つライダーさんも、きっと少なくないと思うんですよね。

だから今回のヤマハの仕打ちに頭に来ているわけです。そして、「こんな裏切るような商売しているとファン無くすよ!」ってことをヤマハさんには強く自覚して頂きたいと思います。もちろん「SEROW250」は筆者が今さら何か言うのもバカらしいくらい、とにかく素晴らしいバイクです。復活の朗報も、それはそれは嬉しいニュースでしたよ。

これだけ怒っているものの、SEROWは非常に優れたバイクですので、結局のところ、お金貯めて購入しちゃおうかなとも思っています。

なお、発売開始は2018年8月31日、車両本体価格は56万4,840円(税込)です。

 

SEROW250のスペック

  • 全長×全幅×全高:2,100×805×1,160mm
  • ホイールベース:1,360mm
  • シート高:830mm
  • 装備重量:133kg
  • エンジン型式 / 弁方式:空冷4ストローク単気筒 / SOHC2バルブ
  • 総排気量:249cc
  • ボア×ストローク:78.0 × 58.0mm
  • 圧縮比: 9.7
  • 最高出力: 14kW(20PS)/ 7,500rpm
  • 最大トルク:20N・m(2.1kgf・m)/ 6,000rpm

 

参考-ヤマハ発動機
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。