スズキは、モトクロス競技用モデル「RM-Z250」と「RM-Z450」の2016年モデルを発表しました。
今回の改良でRM-Z250はエンジンから見直したフルモデルチェンジを、RM-Z450はキャリパーに改良が加えられるなどのマイナーチェンジとなりました。
フルモデルチェンジとなった「RM-Z250」
RM-Z250は、クランクケース・ピストン・カムシャフトなどエンジン設計を見直すことで、パワーバンドの拡大とフリクションロスを低減させています。さらに、フレームも軽量化と剛性を最適化した新設計となり、コーナーリング性能の向上に貢献しています。
さらに、ワークスマシンからのフィードバックにより、2015年モデルのRM-Z450に初めて採用された、スズキ・ホールショット・アシスト・コントロール(S-HAC) を各部改良と熟成を経て標準装備されています。
そのほか、新設計デコンプシステム採用によりキックスタート時の始動性改善や、オイルレベルゲージ窓の追加、前後サスペンションなどが変更されています。価格は74万5,200円。
RM-Z450はマイナーチェンジ
RM-Z450は、軽量化された新設計フロントブレーキキャリパーを採用したほか、カラー変更、スズキ・ホールショット・アシスト・コントロールの性能アップなどのマイナーチェンジで、基本スペックに変更はありません。価格は89万6,400円。
スズキ・ホールショット・アシスト・コントロールとは?
スズキ製バイク好きであれば、知らないものはいないと思いますが、あえて知らない方のために説明します。
スズキ・ホールショット・アシスト・コントロール(S-HAC)とは、簡単なスイッチ操作を行うだけでスタート時のパワーコントロールし、硬い路面や滑りやすい路面などのタイヤが空転しやすい状況下はもとより、良好な路面においてもスタート時の加速に有効なトラクションを生み出す機能のことです。
スイッチはハンドル左側に配置されており操作性への配慮がなされています。また、独自の制御システムにより、スロットル操作や、秒数、ギアチェンジなどを認識し、速やかに自動で通常モードへと戻ることでレースをサポートします。
モードは硬い路面や滑りやすい状況下でのスタート時には「Aモード」を選択、路面状態が良好な場合や意図的に攻撃的なスタート加速を求める場合には「Bモード」を選択、いずれも不要の場合は「オフ」の3モードとなっています。
両モデルとも発売は2015年9月とのことですので、モトクロッサー購入を考えていた方は、比較検討の1台に加えてみてはいかがでしょうか。
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参考 – スズキ