世界的ブームのネオレトロ!スズキ「SV650X」は何処がいい?

「出るぞ、出るぞ!」といわれ続けて数年、ようやく国内販売が開始されたスズキのニューモデル「SV650X」(正式名称「SV650X ABS」)。世界的に流行しているジャンル”ネオレトロ”にスズキが打って出たわけです。

そこで今回は、ヨーロッパ仕様の画像を多数掲載しつつ、この「SV650X」のディテールに迫ってみたいと思います。

 

「SV650X」市販化に至る経緯は……

さて、今さらながらですが、コチラが1月より日本国内でも発売が開始されたスズキのニューモデル「SV650X」(ヨーロッパ仕様)です。

そのベースとされたのは……

 

現在も販売されているネイキッド・モデル「SV650 ABS」。総排気量650ccのV型2気筒(Vツイン)エンジンを搭載したスリムで軽量なロードスポーツバイクです。

 

それをベースに過去何度も世界各地のモーターショーに展示されていたのが、この「SV650X」(写真はミラノショー2017出展車)なのは、鈴菌さんならずとも、ご存知のことでしょう。

 

「SV650X」は世界的に流行中のネオレトロ!

そしてコチラが、日本仕様の「SV650X ABS」。ヨーロッパ仕様とは、ガソリンタンクのグラフィックが違っていますね。伝統的な外観を取り入れたネオレトロ・モデルです。

 

「SV650 ABS」をベースにカフェレーサースタイルの個性的な外観に仕上げています。ヘッドライトカウルやセパレートハンドル、タックロールシートを装備することでスポーツカスタムの要素を取り入れ、燃料タンクには「SUZUKI」の文字を入れるなど、レトロな印象のデザインとしています。

ヘッドライト下には、オプションでフォグランプ装着を可能としています。

 

「SV650X」のディテール

さて、ここからはヨーロッパ仕様の画像を用いつつ、本車両のディテールをご紹介して行きます。

 

レトロな印象のカフェレーサー・スタイルを象徴しているのは、左右のスリットでアクセント付けしたヘッドライトカウルと……

 

カフェレーサースタイルを強調する、低めにセットされたセパレートハンドル!

 

さらに、シート座面を立体感のある仕上がりにしたタックロールシートとされています。

コレらエクステリアの変更により、「SV640 ABS」とは全く異なる印象を与えることに成功しています。

 

続いてはエンジン。コレが意外と言っては失礼ですが、素性の良いエンジンなのです。

不等間隔爆発がもたらすVツインサウンドが走る歓びを増幅させます。低回転域では独特の鼓動感を味わえると共にトルクフルで扱い易く、中回転域は力強く立ち上がり、高回転域では伸びのあるパワーを発揮します。

アクセル開度1°にまでこだわった出力特性はスムーズで、いつでも思い通りのパワーを引き出すことができ、市街地、ワインディング、高速道路など、走りのシチュエーションを選びません。

 

そのエンジンには、1気筒あたり2本のスパークプラグを持つ、スズキデュアルスパークテクノロジーを採用。高い燃焼効率により、スムーズな出力特性と高い燃費性能、排出ガス低減に貢献しています。

また、ピストンのスカート部にはレジンコートを施しており、シリンダーとピストンのフリクションを低減。ピストンリングにはL型リングを採用。高い密閉性によりブローバイガスを低減。高い燃費性能と排出ガス低減に貢献しています。

 

TI-ISC内蔵スロットルボディには、発進時や低回転走行時に、エンジン回転数、ギアポジション、スロットル開度、クラッチスイッチの情報を用いて制御するローRPMアシスト機能を採用。発進時のエンジン回転の落ち込みが緩和され、スムーズな発進を実現。また渋滞時の低速走行や、Uターンの際もエンジンの回転の落ち込みを感じにくく安心感が得られます。

 

そして、Vツインエンジンだから実現できたスリムな車体もまた、「SV650X」の魅力です。

 

プリロード調整式のフロントフォークを装備しており、雰囲気だけでなく、カフェレーサーと呼ぶに相応しい走りを予感させます。それに合わせて、フロント120 / 70ZR17M / C、リヤ160 / 60ZR17M / Cラジアルタイヤを採用。高いコーナーリング性能と直進安定性を両立しています。

前後輪に取り付けられたホイールスピードセンサーにより各車輪速度を検知し、ブレーキの効きを自動的にコントロールして車輪のロックを一定範囲内で防ぐABSは標準装備です。

 

実用面も抜かりなく、ワンプッシュで始動が可能なスズキイージースタートシステムを装備。スターターボタンを押すと一定時間スターターモーターが回転。ECM(Engine Control Module)が始動状況を認識してスターターモーターを止めてくれます。

 

カラーラインアップには難ありだが……

さて、なかなかに魅力的に思えて来た「SV650X」ですが、残念なのは、そのカラーラインアップ。

本記事の中程で掲載した”オールトグレーメタリックNo.3(QEB)”の1色のみ、なのです。しかしその分、車両本体価格(消費税込み)は78万1,920円と、ベースモデル「SV650」の73万8,720円と比べて、わずか4万3,200円のアップなのです。

 

「SV650X」は「SV650」に魅力をプラスしたモデル!

いかがでしたでしょうか?今回は、世界的に流行しているジャンル”ネオレトロ”にスズキが投入したニューモデル「SV650X」をご紹介してみました。

あらためてジックリ見直してみると、「SV650X」は「SV650」の良さを、より強調したモデルになっていると思いませんか?ネオレトロが好きか嫌いか、ではなく、スリムで素性の良いVツインエンジンを楽しむスポーツモデルとして、魅力的だと感じます。

皆さんは、どう感じましたか?

 

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ちょっぴりジャンルは異なりますが、ツインエンジンを搭載したヤマハ「MT-07 ABS」と見比べると、面白いかも知れませんね。

 

「SV650X」のスペック

  • 全長×全幅×全高:2,140×730×1,090mm
  • 軸間距離:1,450mm
  • シート高:790mm
  • 車両重量:197kg(装備)
  • エンジン:水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ
  • 総排気量:645cc
  • 内径×行程:81.0×62.6mm
  • 圧縮比:11.2
  • 最高出力:56kW〈76.1PS〉/ 8,500rpm
  • 最大トルク:64N・m〈6.5kgf・m〉/ 8,100rpm

 

参考-スズキ
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。