閉幕からもうすぐ1週間……忘れないうちに東京モーターサイクルショー2019の模様をお伝えして行きたい筆者なのですが、ここの所ちょっと多忙でして……と愚痴っている場合ではないので今回はBMWモトラッドブースをお伝えしておきまっす!
BMWモトラッド再注目はコレ!
BMWモトラッドの再注目モデルは「S1000RR」。2009年に初登場し、BMWのスーパー・スポーツ・バイクとしての地位を確立したBMW S 1000 RRの新型モデルであり、より軽く、より速く、よりコントロール性を高められています。
極めて高価なモデルでありながら、ご覧のように跨がれるコーナーも用意されており、長蛇の列が出来ていたのは言うまでもありません。
その人気に圧倒されて写真を撮り損ねてしまったので広報写真で失礼しますが……先代モデル比で-4kg軽量化された新開発の並列4気筒エンジンを搭載しています。
この新開発エンジンは、BMWシフトカム・テクノロジーを採用。燃焼室内に空気を送り込む吸気バルブの開閉タイミングと開閉量を可変制御することで、燃焼効率の向上と、低・中回転域での出力を向上させ、最高出力152kW(207PS)/ 13,500rpm、最大トルク113Nm / 11,000rpmを発揮します。
さらに、吸気と排気機構の配置を最適化させ、1.3kg軽量化された新しい排気機構を装備することで、コントロール性の向上と、高い発進加速性を実現しています。
フレームには、先代モデルと比較して、約1kg(-11.5%)の軽量化を実現した、新しいアルミ製メイン・フレームを採用。ガソリンタンクとシート周辺のトリム・パーツがより細くなり、サポート性とグリップ性が向上。
新開発のサスペンションにより、走行正確性とハンドリング性が向上しています。特にリヤ・サスペンションに新採用されたフルフロータープロは、走行面に対してほぼ直角に設計され、上下方向からの過重を効率よく制御する機構を備えており、様々な走行状態においてより柔軟で優れたハンドリングとコントロール性を実現しています。
ということで、BMWモトラッドのスーパースポーツモデルは、かなり良くなった模様です。
BMWモトラッド”らしさ”溢れる車両も多数展示!
地味なカラーリングながらも注目を集めていたのは……「R 1250 RS」の”Option 719スターダスト・メタリック”仕様。光の加減に応じて、魅力的な輝きが現れます。高品質なエクステリアは、ステンレス製のエンジンスポイラーとタンクカバーによって仕上げられていました。
ちなみにOption 719というのは……
コチラの過去記事でご紹介した、BMWモトラッド純正アクセサリーのラインナップの一つ。
2019年モデルとして、既にこうした個性あふれるカラーリングを纏ってリリースされております。
BMW Motorrad SpezialペイントのOotion 719スターダスト・メタリックは、このモーターサイクルに個性的で独特の輝きを与えます。
ちなみに今シーズンからBMWモトラッドは、新排ガス規制対応として1,200ccエンジンを変えています。排気量を50ccアップさせつつ、二輪への搭載が同社初となる可変バルブタイミング機構BMW ShiftCamテクノロジーを搭載しているのです。これは新たなトピックと言えます。
ShiftCamテクノロジーの詳細については、筆者入魂の記事が過去に掲載されていますので、そちらを読んで頂けると嬉しいです。
BMWモトラッドも豊富なラインアップで圧倒してきた!
「R 1250 R」Style HPもカッコ良かったです。ライトホワイト、レーシングブルーメタリック、レーシングレッドのカラーで「R 1250 R」のスポーティな一面を強調。ゴールド仕上げのブレーキキャリパーに、ステンレス製エンジンスポイラー、ラジエーターカウル、フューエルタンクカバーが、アクセントになっています。
純正アクセサリーのアクラポビッチ製サイレンサーも搭載されていました。
また今シーズンから新たに、エンジンにカウンターバランサーシャフト2本を突っ込むなど大幅な変更を受けた「F 850 GS」や、もちろん沢山のツーリングモデル、それに「R nineT」シリーズなどなどが展示されており、文字通り”てんこ盛り”状態だったのが、BMWモトラッドブースでした。
その勢いが日本勢を凌駕していたのは言うまでもありません。完全に海外勢頼りになっている感のある東京モーターサイクルショー2019でございます……