海外では「MADE IN JAPAN」製品の評価が高いのは皆さんもご存知かと思います。もちろん日本のバイクも例外ではなく、バイクの本場であるヨーロッパ製のバイクよりも優れているとも言われています。
日本製のバイクは国内向けに開発されたものも多くありますが、アジアやヨーロッパ、北米での販売も視野に入れて開発されたグローバルモデルもたくさん存在するんですよね。今回は、そんな海外で人気がある「MADE IN JAPAN」のバイクをご紹介していきます。
日本製のバイクは安くて壊れにくい
日本製のバイクを海外の人から見てみると、次のように評価されています。
- 値段が安い
- 壊れにくい
- 部品がすぐに手に入る
- 種類が多い
バイクのデザインや性能面だけを見てみると、ヨーロッパのメーカーも魅力的なバイクは揃っています。しかし日本のバイクは比較的種類が多く値段が安いというメリットがあるようです。
また、バイク自体が壊れにくく、万が一壊れても部品がすぐに手に入りやすいなど、手に入れてからもユーザーに優しい一面があることが高評価につながっているようですね。
海外で人気がある日本製バイク5選
年全種類もある日本のバイク。様々なバイクが海外に出回っていますが、特に最近人気が出てきたバイクは次の5車種となります。
- ヤマハ MT-07
- ヤマハ YZF-R3
- ホンダ CBR650R
- カワサキ Z1000SX
- カワサキ Ninja400
YZFやCBR、Ninjaなど、このあたりの単語は海外でも十分通用しそうな知名度がありそう。それぞれどのようなバイクなのか詳しく見ていきましょう。
ヤマハ MT-07
最近流行のストリートファイタージャンルであるヤマハのMTシリーズ。MTは「Master of Torque(マスター・オブ・トルク)」の略語でもあり、加速時にモリモリと湧き上がってくるトルク感が売りのバイクです。
ストリートファイターと呼ばれるジャンルは、スーパースポーツ並みの高性能のエンジンを、贅肉を削ぎ落としたかのようなスリムな車体に搭載しており、街中でも圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
あまりの性能の高さに「カウルを取り外したスーパースポーツ」とも言われているくらいですからね。そんなMTシリーズの中でも特にヨーロッパを中心に人気があるバイクがMT-07となります。
688ccのエンジンは海外ではちょうど良いサイズで、数字以上にトルク感を感じるエンジンの評価が非常に高くなっています。
英語圏最大のバイク情報誌「MCN」でも紹介されたことがあるほどで、2014年には雑誌内の最優秀バイク賞など様々な賞を受賞したため、MTの知名度はかなり高まっています。
ヤマハ YZF-R3
ヤマハのフラッグシップモデルであるYZF-R1の発売から20年を記念して投入された軽量スーパースポーツ。北米やインドネシアを中心に高い人気があります。
YZFシリーズはR1から始まり、R6、R25と各排気量によって魅力的なバイクが揃っています。外装のデザインはシリーズを通して統一されており、Moto GPに参戦するYZR-M1がモチーフとされています。
もちろんR25もコンパクトで魅力的なバイクなのですが、250ccクラスのバイクだと北米の広い道路では力不足となります。320ccのエンジンを搭載するR3はパンチ力があるエンジンですので、海外ではちょうど良いサイズなんですよね。
ホンダ CBR650R
CBR600RRが生産終了となったものの、その代役として登場したのがCBR650Rとなります。元はCBR650Fをベースにしたと言われていますが、CBR650Fはアップハンドルに正立サスペンションが採用されており、どちらかと言えばネイキッドの位置付けのバイクです。
しかしCBR650Rは倒立サスペンションに低いレーシーなハンドルポジションと、サーキットでも圧倒的なポテンシャルを発揮しますので、CBR600RRの後継バイクとしてふさわしいとも考えられます。
ミドルサイズのバイクはヨーロッパを中心に高い人気があるため、2018年のミラノ国際モーターサイクルショーでの発表とともに大きな反響を呼び、瞬く間に欧州では人気車種にまで登り詰めたのです。
カワサキ Z1000SX
Ninja1000とも呼ばれるZ1000SXは、見た目こそスーパースポーツのようなバイクですが、長距離ツーリングも想定されたスポーツツアラーバイクとして発売されています。
海外でもカワサキファンは多く存在し、これまではスポーツ志向のNinjaシリーズが人気の中心でしたが、ゆったりと乗れるNinjaとして人気を集めています。
「スーパースポーツも良いけど日常的に使いたいし、ポジションがなぁ……」海外でもこのようなライダーはたくさんいるため、上手く需要に応えたモデルとも言えますね。
カワサキ Ninja400
カワサキといえばNinjaシリーズ。その中でも中堅クラスとも言えるNinja400は、ライバルのCBR400RRやYZF-R3などに対抗するために登場しました。
250ccクラスにはNinja250Rも存在しますが、やはりヨーロッパや北米では400ccクラスでなければ気持ちよく走れないと言うライダーはたくさんいます。そんなライダーの要望に応えるように投入されたのがNinja400。
カワサキのバイクらしく、回せば回しただけパワーが出るエンジンが採用されており、スペックは申し分ありません。また、同クラスのバイクと比べて高トルクも発生し、167kgの軽い車体と合わせてキビキビ走ります。
人によっては600ccクラスのバイクよりも使い勝手が良いと感じることもあるそうで、日本も含めて世界中で高い人気があります。
まとめ
日本のバイクは海外のバイクと比べて作りがしっかりしており、価格が安いメリットがあります。デザインこそヨーロッパに劣るとも言われていますが、最近の国産バイクを見てみると、すべてのバイクが海外のバイクに劣っているとは限らなくなってきました。
日本でこそ年々バイクの需要が減少してきたとも言われていますが、反対に海外では日本車の人気が高まってきているようにも考えられます。
そのためこれからも国内メーカーから魅力的なバイクがどんどん登場するでしょう。そう考えると、バイク業界はまだまだ捨てたものじゃありませんね!