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破れたシートの対処法を徹底解説。お値段と手間から選べる松竹梅コース!

立ちごけしたとき何かに倒れ掛かった、経年劣化で硬くなったところに力をかけてしまった、積載物の尖ったところが当たったまま走行してしまった、はたまた悪戯で……等々。

シートが破れる原因は様々ありますが、たちまちキチンと治すだけのお金がなかったり、「たったこれだけの破れで全面張り替えるのもなぁ」と感じますよね。

 

とはいえ、そのまま放っておくと雨が降るたび「お股が、じゅん、としちゃったんです」とか、小さかった破れ目がどんどん広がって「やだ、中が見えちゃう……」ともなりかねません。

そんな残念なことにならないためにも、どんな解決策があるか、ごく簡単なものから本格的な補修まで知っておきましょう。

 

まさに一時しのぎ?お手軽梅コース

見た目が悪く耐久性にも難がある代わりに、手軽かつ安価なのが粘着シート・テープ等を使ったお手軽補修です。パフォーマンスが悪いぶんコスパはイマイチとなってしまうのがたまに傷。

 

間に合せの代表格:ガムテープ・ダクトテープ

黒、白、赤、青と比較的近似色が見繕いやすく、安価でもあり入手しやすいのですが、やはり完全には色は合わず剥がれやすいので、まさに一時しのぎの代表格といったところです。

特に座面に施工してしまうと、尻との擦れですぐに剥げてきたり着衣に粘着汚れが移ってしまうこともあります。

 

シート裏にもまわしてグルグル巻きにしてしまう剛の者もいますが、見た目と座り心地は大幅に損なわれるという諸刃の剣であることは間違いないでしょう(笑)。

 

若干持ちが良い:幌補修シート

トラックの荷台幌の補修用として流通しているものです。そのため色バリエーションはガムテープ・ダクトテープよりは少なくなっていますが、屋外使用前提なゆえに若干、対候性が高く剥がれにくいという特長をもっています。

 

高コスパ?見た目もそこそこ確保したいときの竹コース

耐久性では前項のものとそれほど差はなかったり、施工に一定のテクニックが必要だったりもしますが、コスト的にはほぼ同等で梅コースよりは見た目にもこだわれる手法は下記の通りです。

 

専用品ならではの使いやすさ:シート・サドル補修シート

代表的なものに、大手バイク用品メーカーが販売しているバイクシート・サドル専用の補修用粘着シートがあります。

 

専用をうたうだけあって、黒・茶系での色や風合いを合わせやすいものが充実しているのですが、その反面、高価になりがちです。かつ耐久性も後々にわたって使えるほどに強いわけではありません。

 

ちなみにどの粘着シート・テープにもいえることですが、貼る前にはしっかり汚れや油分を取り除き、角になる部分を丸く整形して貼りつけるようにしましょう。そうすることで、引っ掛かりを抑えて剥がれにくくすることはできます。

 

破れの進行を抑える:接着剤

黒いレザーに半透明のセメダインXを使ってしまった例

セメダインXのような、非重合(※)の弾性接着剤で繋ぎ合わせるという手段があります。

あまり大きな破れ目には対応できませんが、小さな破れ・穴・かぎ裂き・擦れて薄くなったところ……等に盛ることにより、破れ目が広がってしまうことを抑制することができます。

 

乾きかけの時点で、指紋や掌紋をつけたり、爪を押し付けて模様をつけることにより、革シボの再現も(ある程度)可能です。

 

黒・白・透明といった色違いがあり、黒のシートには黒、その他には透明のものを用いるようにしましょう。ただし、黒に黒の組み合わせ以外では下地が透けてしまうので、防水や破れの拡大防止の目的以外では使えないかもしれません。

※非重合:接着する対象物を溶かすことにより融合させるのではなく、接着剤自身の接合力で接着するもの

 

フタをしてしまえば無問題:シートカバー

破れた部分はそのままに新しい表皮で覆ってしまう手法で、張替えと比べると施工も被せるだけだったり、裏側で紐を結ぶだけと簡単です。

人気車であれば既製品が存在して安くあがるのですが、不人気車や設定のない車種だとワンオフオーダーになって高くつくこともあります。

 

その他、シートがひとまわり大きくなる / 大きく見える、ダブつく / ずれる / シワが出るといった問題が起きやすいのは止む終えないところです。

 

恒久的ソリューションの松コース

お手軽補修で満足いく結果にならなかった、お手軽補修を繰り返した結果見た目が酷いことになってしまった、お手軽補修ではとても間に合わないといった場合には、破れた生地を取り除いて張替えることになります。以下は、コストの安い順です。

 

完全DIYで3000円コース

ホームセンターや手芸店で調達した生地とタッカーという工具で自分で「1枚張り」で張り替えてしまえば安上がりです。

生地はシート1台ぶんでもおおよそ1000円ぐらいから、タッカーは100均で500円ぐらいで調達できます。その他必要な工具は、破れた表皮を剥がすのに必要な細めマイナスドライバーとプライヤーかラジオペンチと、張り替え後に余った部分を切るためのハサミ・ナイフくらい。

 

ただ、シートの形状や生地の伸縮性次第では、1枚張りだと普段見える部分にシワが寄ったまま仕上げる他ないこともあります。

自分で最適化した型紙を作って縫えるという方は、こんな記事を見る必要ありません(笑)

 

セミDIYで5000~15000円コース

純正や専門業者の作ったそれぞれのシート専用に縫われた表皮のみ入手して、自分で張り替えをします。

純正品・純正同等の既製品のほか、色やディテール等の希望を取り入れたカスタム品を発注することもできます。

 

形状に合わせて切替を入れて立体縫製されているため、1枚張りよりも格段に楽かつ綺麗に仕上がります。

業者が型紙を持っていないようなレアなバイクではシート現品を送付することになりますので、その場合は新しい工具を揃えるくらいなら張替えも任せてしまうのも手です。

 

業者に丸投げで10000円~コース

破れたシートを送り付けたら、あとは希望を伝えて全ておまかせ。同じ表皮を使った場合に自分で張り替える場合との差額は、送料も含めて3000~5000円といったところですが、シートの大きさや形状によって変わってきます。

シート現品を送付することになるので、同時にアンコ抜き(盛り)※といったカスタムを発注することもできます。

※アンコ抜き(盛り):シート中身のスポンジの量を増減することにより、足つき具合の改善や、シートフォルムの変更をすること

 

今回は比較的お手軽な手法に重きをおいてご紹介しました。いずれ機会があれば、業者発注する場合の注文内容や、自分で張り替えする場合の手順について改めてご紹介していきます。乞うご期待!

Kenn

モノと生き物の境目が曖昧なちょっとイタい人。 バイク・クルマに限らず、作り手の情熱・魂の込もったモノに惹かれます。 DOS時代から名乗っているハンドルなので、某声優のほうが後発デスヨ