アメリカ合衆国の西海岸沿いに位置する、ひときわ治安が良いのどかな街オレンジカウンティ。ラグナビーチやディズニーランドなどがあり、人口だけでなく観光客の数も多い美しい街で、Johnny Nguyen氏がひとりでひっそりとハイクオリティなカスタムバイクを手掛けるUpcycle Garageから、なんと双子のカスタムバイクが生まれました!
何を言っているのかいまいち分からない方もいるかもしれませんので、早速見てみましょう。
BMW R100RT & R100RS Caferacer
一目でわかるこの「双子感」。グリーンに彩られた1988年のBMW R100RTと、渋いシルバーに身を包む1982年のBMW R100RSが並んでいます。やはりBMWならではなボクサーエンジンが目を引きますね、他が細身なだけにボクサーエンジンの存在感が強く目立ちます。
共通したデザイン、異なるカスタム
現行の非対称なヘッドライトを暗喩するように、あえて左右どちらかに1眼ヘッドライトを携えたロケットカウルは、まさにカフェレーサーの正装。
ロケットカウルはAirTech製のクォーターフェアリングを改造使用し、ヘッドライトはPVC光ファイバーを加工して導入したそうです。
正面から見ると左右対称でそっくりな双子ですが、じっくり細部を覗いてみると様々な違いが見えてきます。
BMW R100RT
まずRTに注目してみましょう。カワサキ製品をたくさん移植しているのがわかりますね。フォークはZX-6Rから、フロントホイールはNinjaのものを履き、ZX-12RのディスクローターとGSX-R1000のサスペンションを移植しています。
メーターはモトガジェット製のミニマルなディスプレイ型。スポーティに小さくまとまったハンドル周りにこだわりを感じます。
エアボックスは排除され、ステンレスの排気システムはシート下のAkrapovic製スリップオンマフラーにつながっています。ビキニなリアフェンダーもおしゃれですね!
レザーシートはなんとBMW車に使用されていた革を利用しているそうです。純然たるBMW志向に頭が下がります。
王道のオーリンズのショックを採用しています。
BMW R100RS
お次はシルバーのR100RSです。明るいシルバーのボディと白のホイールがキャラを際立たせていますね、カラーコーディネートが素晴らしいです。
RTがツインショックであるのに対し、RSはモノショックにされています。シートもそれに併せているのか、RTは高級ロードバイクのようにスプリットのシートを採用し、RSはクラシックな一本のスエードシートになっています。
グリップはダイヤパターンになっており、Motogadget製のバーエンドウィンカーとミニマルなメーターが飾らない美しさを演出しています。スイッチギアはMotogadget製品とMotone製品を組み合わせて使用しているようです。
ただモノクロにするだけではなく、シートやフォークでブラウンを取り込んでいるところに色使いのセンスを感じます。
まとめ
今まで取り上げてきたカスタムバイクの中でも屈指のクオリティでしたね。カラーチョイスも素晴らしく、キャラクター性の統一感もバッチリで、文句なしの100点満点ですね。
双子カスタムを何気にひとりでこなしてしまうJohnny Nguyen氏の手腕もあっぱれです。なんでも、12歳から車弄りをはじめ、15年ものカスタムキャリアを積んでいるそうです。バイクに触れ始めたのは3年前で、作業は自宅でこなしていたそうです。
以上、世にも珍しい双子のカスタムバイクのご紹介でした!Upcycle Garageの詳細を深堀りしたい方はFacebookをご覧ください!