何かと注目を集める”限定物”。限られた数しか生産されないという希少性と、限定物だけに施された特別な仕様が、多少の出費増を忘れさせてしまう魔力があるワケです。
ところが……何故かほとんど注目を集めないソレもあります。今回は、そんな特別モデル界の日陰者をご紹介してみましょう!
限定5台!日本特別企画モデル「V7 II Racer Record Limited Edition」
2018年6月初頭に発表された、モト・グッツィ「V7 II Pacer Record Limitd Edition」。”Moto Guzzi Eagle Day Japan 2018″というイベント開催を記念して、「V7 II Racer」をベース に専用フロントカウルキットを装備した、日本国内特別企画モデルであり、なんと!わずか5台限定での発売と、希少価値も極めて高い一台となっております。ところがコレ、皆さん知っていました?そう、認知度ゼロ!誰も知らない限定モデルなのでございます。
その理由を推察するに……本モデルのウェブ上での発表が6月8日。そして華々しくリリースするはずのイベント開催日は6月10日。告知期間はわずか2日なんですよね。企画したピアッジオ・ジャパンさんにも「そもそも5台くらいなら売れるべ……」的な考えがあったはず。そのヤル気の無さは、この写真のクオリティが物語っております!
コチラが、限定仕様だけに装着される専用フロントカウルキット。バッチリ決まっておりまっす!これで車両本体価格(消費税込み)は129万8,000円。
ベースとされた「V7 II Racer」の車両本体価格(消費税込み)は137万3,000 円でして、カウルキット単体は約25万円ですから、本来は合計すると162万3,000円。実にお安いのであります!
しか~し、世の中そんなに上手い話しはありません……
今は「V7 III」の時代ですよ!
そう、「V7」シリーズはリニューアルされ、今や第3世代の「V7 III」へとモデルチェンジされておりまして、今回のベースとされた「V7 II Racer」は一世代旧い型遅れなわけです。コチラが新しい「V7 III Racer」。
エンジンは「V9」用をベースとしておりまして、シリンダーやピストン、シリンダーヘッドなどの腰上やオイル潤滑システムが改良されとりまして、それと同時にパワーアップも果たしております。
最高出力は旧モデルの48psから、52psに引き上げられているのです。
細部は異なりますが、クリップオンハンドルや二眼メーター、それから……
本モデルの特徴である赤いフレームはもちろん継続して採用。それからリアショックのオーリンズ、シングルシート、バックステップなど、カフェレーサーとして必要な、あると嬉しい装備は完備しております。
それでですね……コチラの「V7 III Racer」の車両本体価格(消費税込み)は……139万8,000円。
特別企画車両「V7 II Racer Record Limited Edition」はお買得だった!
ということで、誰も知らない特別企画車両「V7 II Racer Record Limited Edition」をご紹介してみました。体の良い型落ちセールなわけですが、それでも「V7 II Racer」の雰囲気がお好きな方にとっては、実は堪らないお買得商品でした!