ヨーロッパを舞台にした展示会が終わった今、アメリカからの発表が増えてきました!
今回ご紹介するのは、なんとアメリカで立ち上げられた新メーカーが製造するニューモデルです。
Vanguard Roadster
それが、今回ご紹介するニューヨークの新メーカー 「Vanguard Moto」が製造する「Roadster」。
アメリカン・メーカーに必須のVツインエンジンを搭載。斬新な車体構成と相まって、「コレぞアメリカン・プレミアム!」といった見事なハイパーネイキッドに仕上げられています。
そのマッシブかつプレミアムなイメージは、当サイトで過去にご紹介したアメリカン・ブランドの…
「Confederate」に似ていますが、それもそのはず! 「Vanguard」は「Confederate」の関係者が独立して立ち上げたとのことです。
Vanguard「Roadster」のディテール
まずはエンジンから。S&S製のVツインエンジンで排気量は1,917cc 。カムを駆動するベルトが見えるスケルトンカバーを採用している点がユニークです。
「Roadster」の面白いところは、エンジンがアルミフレームと一体化されており、共に強度メンバーとされているところでしょう。
それ以外にも、実にユニークな車体構成となっています。
とにかく削り出しが大好物なVanguard。この角度から見ると、アルミ削り出しではないパーツを探すのが困難なほどです。いかついトリプルとフロントフォークカバーにもご注目ください!
ヘッドライトはスケルトンのステー内にLEDが6連装されています。
ソリッドな感じのライダーズビュー。ここにも削り出しパーツが多用されています。筆者も初めて見るスイッチ類です。実にカッコイイ!
メーター(ディスプレー)がデカ過ぎなのはご愛敬ですね。
ここまで徹底的にオリジナルの削り出しパーツを投入しながら、何故かブレーキ&クラッチレバーがブレンボ製……。既製品を使用している点に少し落胆。
「ここまでやったらレバーぐらい削れよ!」というのは冗談です。
リアビューは近未来的そのもの! しかもよく見ると……、
フレームにウィンカー、テールライトが埋め込まれていました! 電装系は、このシート下に収納されているものと思われます。
エンジンを車体強度メンバーとする独特の構造がよくわかります!
微妙なアールを描くフレームと一切の隙間のない見事な仕上がりのガソリンタンクはカーボン製。
この角度から見ると、マッシブ極まりないトリプルがより際立って見えます。
リヤタイヤはチェーン駆動ではなくシャフト。そして、ケース類は全てがアルミ削り出し! なお、透明なカバーの中に見えるのはリアショックです。
駆動系パーツを極力隠しつつ、それでいて一部をチラ見せするという、メカフェチには堪らない演出と言えましょう。
ニューヨーク・モーターサイクルショーで公開!
いかがでしたでしょうか? アメリカの新メーカー「Vanguard」がリリースするハイパーネイキッド「Roadster」。独特のメカメカしさとプレミアム感は、この類のスタイリングが好きな方にとっては魅力的ではないでしょうか。
気になるお値段ですが……、2万9,995ドル(約340万円)!意外と高くないですね! ここ最近、極めて高価な車両を多数紹介していますので、なんだか麻痺してしまったのでしょうか。
2016年12月9日~11日にニューヨークで開催される「ニューヨーク・モーターサイクル・ショー」にて、スペック等の詳細が発表される予定です。面白い情報が入りましたら、後日続報としてお知らせいたしましょう!