ミラノショー2016では各社が魅力的なニューモデルを続々とリリースしていますが、その多くがヨーロッパ仕様だったりします。
日本のメーカーさえ魅力的なモデルを発表しておきながら、ついには日本未導入のままに終えてしまうという、日本のバイクファンとしては残念極まりないケースが少なくありません。
カワサキが出展したアドベンチャーモデル「Versys-X300」
そんな中、カワサキがミラノショー2016で発表したアドベンチャーモデル「Versys-X300」。スタイリングの精悍さも当然のことながら、水冷2気筒エンジンを搭載しているためパフォーマンスにも期待できるのですが、その排気量は296cc。またかよ残念……ヨーロッパ仕様でした……。

キャンディ・ライムグリーン

メタリック・グラファイト・グレー
カラーリングのラインアップは「キャンディ・ライムグリーン」と「メタリック・グラファイト・グレー」の2色です。「ヨーロッパめ、お前ら羨ましいぞ!」と、ふて腐れていたのですが、何とインドネシア仕様として 250cc バージョンがカワサキ広報サイトにアップされたのであります!
Versys-X250
スペックは公表されておりませんが、仕向地(しむけち)による対応として、排気量は250ccにボアダウンしているのでしょう。これは日本導入のフラグと勝手に判断させて頂きしました! カワサキさん、世界各国への対応、ありがとうございます!
さて、あらためてインドネシア仕様である「Versys X-250」を見てみましょう。
フロントには厳ついガードを装着しており、そこに2灯のライトを後付けしています。フロントフェンダーにはABSの文字。ロードでの安定したパフォーマンスを優先しているのでしょう。

キャンディライムグリーン×メタリックグラファイトグレー
車体両側には、ボックスタイプのパニアを装着しています。
これらの追加により、ヨーロッパ仕様の「300」は完全なアドベンチャー・モデルでしたが、インドネシア仕様の「250」では働くクルマ的、あるいはアドベンチャーツアラー的な雰囲気が加わり、むしろ好みの仕様に仕上がっております(特に筆者の)。
Versys-X250 のカラーラインアップは…
カラーラインアップもヨーロッパ仕様と同じ2色があるのですが、その名称が異なっており、「キャンディライムグリーン×メタリックグラファイトグレー」と、

メタリックグラファイトグレー×フラットエボニー
コチラは「メタリックグラファイトグレー×フラットエボニー」と呼んでいます。さらに、

キャンディバーントオレンジ×メタリックグラファイトグレー
「キャンディバーントオレンジ×メタリックグラファイトグレー」というヨーロッパ仕様(300)に無いカラーまで導入されるようです。
Versys-X250 の日本発売に期待が高まる!
公式には一切日本発売に関する発表はありませんが、250ccモデルが既にあるならば、俄然期待して良いでしょう! カワサキさん、お願いしますよ!
最後にスペックを掲載しておきます。残念ながら250ccモデルのスペックは未公表であり、300ccモデルのスペックもエンジンのみになります。ご興味をお持ちの方は是非ご覧ください。
Versys-X300 のスペック
- エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク並列2気筒 / DOHC4バルブ
- 総排気量:296cc
- 内径×行程: 62.0×49.0mm
- 圧縮比: 10.6
- 最高出力:未公表
- 最大トルク:未公表