昨秋のミラノショーで発表されて注目を集めた、ベスパの電動スクーター「Elettrica」を覚えていますか?
コンセプトモデルとして発表された当時の「Elettrica」は、市販車の「Primavera」と瓜二つの車体構成でありながら、電動スクーターに相応しく……

ミラノショー2016で発表された「Elettrica」
スカイブルーを差し色に先進的なイメージを醸し出すエクステリアを採用。
パワートレインやスペック等は一切未発表というドンガラ的コンセプトモデルでありながら、2017年下半期に市販すると発表されたこともあり、大変注目されたのでした。
新しい「Elettrica」が発表された!
そんな「Elettrica」ですが、2017年下半期にも市販されることはありませんでした。これはベスパ的には予定通りなのでしょう……
そしてミラノショー2017にて、アップデートされた「Elettrica」が発表されました!
今回のアップデートでは、新たに”X Version”なる上位機種の存在が明らかにされ、航続距離はスタンダードモデルが100km、”X Version”は200kmであると発表されました!
さらにさらに、ガワのみであった昨年と比較して、今年の「Elettrica」は具体性が増していました。
定格出力2kW、最高出力は4kWであることも発表されました。この最高出力4kWは、一般的な50ccスクーターと同程度なのですが、電動パワートレインの利点である立ち上がりの良さを生かして、加速は50ccスクーター以上であるとされています。
バッテリーの詳細は明らかにされていませんが、フル充電までの時間は4時間とのことです。
“X Version”との関係性は明らかにはされませんでしたが、今回は、スカイブルーとオレンジという2色がラインアップされました。
メーターはTFT液晶デジタル仕様ですが、ハンドル周りのスイッチ類が意外とアナログなままですね。これは市販化が近いことを意味するのか、イタリア的に仕事をサボっているのか……恐らく後者でしょう。
というのも、スマホとの接続が可能なマルチメディアプラットフォームを搭載している、と高らかに謳っているのですが、その詳細は例によって未発表。細部は詰められていない雰囲気なのです。
とは言え、ここまで性能面を公表したうえ、イタリア(ポンテデラ工場)にて製造のうえ2018年春に世界販売を開始する、と発表したのです!これは非常に楽しみです。
詳細が判明しましたら、必ず続報としてお伝えしたいと思います。