アメリカはコロラド州の東に位置するパイクスピーク、ここで開催される「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」には、毎年カリカリにチューニングされたクルマやバイク、ピックアップなどが一堂に会する。ゴールである標高4,301mの山の頂上を目指し、20kmの道のりを猛スピードで駆け上がるヒルクライム・レースだ。
今回は、そんなヒルクライムに挑むためにヴィクトリー・レーシングとローランド・サンズ、アメリカのバイク雑誌「サイクルワールド」の3社がコラボレーションしたモンスターマシンについて紹介いたします。
Project156
「プロジェクト156」と名付けられたこちらのマシン。名前の由来はヒルクライム・コースにあるコーナーが156ヵ所あることに因んでいるとのこと。
要となるエンジンには、ヴィクトリー社が開発した液冷式のプロトタイプ・エンジンが搭載されています。なおこちらの液冷式エンジンは、市販モデルへのフィードバックを前提として開発されているので、今後市販化の流れもあるとのことです。
オリジナルのハーレー用ビレットパーツや、BMWのツアラーバイクデザインなども手掛けるバイク・デザイナーのローランド・サンズ氏率いるローランド・サンズ・デザインがシャーシを担当しています。
カーボンとビレットのコントラストが実に美しいレースマシン。
そして、このモンスターマシンに跨るのは、サイクルワールドの名物テストライダーであるDon Canet(ドン・カネット)氏です。ドン氏自身、パイクスピークを走るのは今回で2回目とのことですが、こんなスペシャリティたちが寄り集まって製作されたモンスターマシンで挑戦できるということに興奮を隠し切れません。
それではモンスターマシン「プロジェクト156」の、テスト走行シーンやエンジンのサウンドを動画でご確認ください。
いかがだったでしょうか。無駄なモノを一切排除した無骨な外観と、トルクフルなエンジンが持つポテンシャルは、まさに大人の遊び道具ですね!
なお、今年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム決勝は、6月28日に開催予定となっています。
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