なぜNinja ZX-25Rはこんなにも注目されているのか?現時点の情報まとめ

発表後から現在にいたるまでさまざまなメディアで取り上げられてきたのがカワサキ Ninja ZX-25Rです。しかしこれだけメディアに取り上げられていながら具体的なスペックに関するメーカーの公式発表は出されておらず、さまざまな憶測が錯綜しています。それくらいみなが楽しみに待っているということでしょう。

でも昔のバイク市場を知らない人にとっては「何がそんなにすごいのかよくわからない」というのが正直な感想でしょう。話題を集める理由は、端的に言えば手間とコストがかかっているロマンあるれるエンジンが搭載されているから。楽しみすぎてテンションだだ上がりな人も、一旦落ち着いて現状でている情報を振り返ってみましょう。

 

今や稀なエンジンを搭載したNinja ZX-25R

Ninja ZX-25Rが発表されたのは昨年の東京モーターショー。突如会場に登場したこのバイクに、業界関係者は震撼しました。

カワサキのワークスチーム KRTのマシンを彷彿とさせるカラーリングや、レース活動から獲得したデータや技術のフィードバック。そして現代のスポーツバイクらしいデザインとフォルムと見た目のカッコよさがあるのはもちろんのこと、最大の注目となったのは冒頭でも述べたように、排気量250ccながら直列4気筒エンジンを搭載している点。1980〜1990年代のスポーツバイク事情を知っている人なら、胸熱案件なんです。

 

バイクブームの思い出が蘇る

とはいえオジサン世代でもない限り、その興奮を推して知れというのはちょっと乱暴な話。じゃあなぜかというと、かれこれ20年以上、排気量250ccの直列4気筒のエンジンを積んだバイクは現行車ラインアップから姿を消していたのです。

現在でも大排気量スポーツバイクを中心に搭載されている直列4気筒エンジンは、高回転高出力が持ち味。1万回転を大幅に超える領域ではレーシングマシンのようなエキゾーストノートと、音に負けないほどのパワー感が楽しめます。

 

直列4気筒を搭載したカワサキのレーサーレプリカZXR250R(1989)。レース直系の技術が惜しみなく投入され45馬力を発揮。ラムエアシステムの恩恵もあり、最高回転数は1万9000rpm!にも上った。

それが普通自動二輪の、それも車検のいらない250ccで楽しめるわけですから、期待も膨らむってものです。実際、1980年代のバイクブーム全盛期にはこの種のスポーツバイクが多数登場しました。

ホンダ、スズキ、ヤマハにカワサキと各メーカーが切磋琢磨しながら、さまざまなモデルを生み出していったのです。しかしその後の市場規模縮小や排ガス規制などが重なって、自然とラインアップから姿を消していきました。

そんな中登場したZX-25Rは、まさにバイクブームの思い出が蘇るマシンそのものなんです。

 

サウンドが最高

まだまだ謎の多いZX-25Rですが、Indonesia Kawasakiを通じていくつかの動画が公開されています。当メディアでもいくつかご紹介してきましたが先ごろ、なんと最新の走行シーンも追加されました。

 

インドネシアのSentul international Circuitを舞台に、ZX-25Rを走らせる1分弱の動画です。説明によると、登場しているのはスペシャルエディションとカスタムカーボンエディションという2つのグレード。とにかく走っているだけの動画で、2つのモデルのレーシングスピリットが4気筒エンジンのサウンドと共に伝わってきますね。レーシングスーツがバイクによく似合っています。

 

今の時代に新車で買えるありがたさ

環境問題やコスト面、市場規模などを鑑みても昔より恵まれていない現代で、250cc 直列4気筒エンジンを搭載したバイクを新車で販売するカワサキの英断には脱帽せざるを得ません。

もしかしたらこれをキッカケに業界全体が盛り上がりを見せるかもしれないと著者は勝手に期待しています。インドネシアではすでに価格やスペック等の詳細情報が公開されていますが、日本ではどうなることか。おそらくホンダCBR250RRを超える高級クォータースポーツとなることでしょうけれど、お手頃だとうれしいなぁ。

ジョン スミス

ジョン スミス

XLR 250 BAJAで腕磨いてます。デミオでラリーに参戦中、目指せフル参戦。好きなバイクメーカーはイタリアのMV AGUSTA。