大切な家族であるペットと同じ時間を過ごしたい。おでかけだって一緒にしたいと思うのが飼い主のサガです。できたらツーリングにだって一緒に行きたい!
ん?でも待てよ。そもそもバイクにペットって乗せても大丈夫なの?原付は2人乗りできないから、ペットもダメかも……そんな疑問にお答えしたいと思います!
道路交通法ではペットは積載物
道路交通法を見直してみると、実はペットは積載物扱いなんです。「ちょっと!いい加減にして!うちのカワイイわんちゃんを積荷だなんてひどすぎる!」と思われるかもしれません。でも、これは決まりごと。この時ばかりは、悲しいですがペットではなくモノとして扱われます。
逆にいえば、積載物の正しい扱い方でバイクに乗せていれば法律上は問題なくペットと同乗できちゃうわけです。二人乗りが禁止の原付でもオッケー。もちろん大切な家族ですから、安全に乗せてあげるのが大前提です。
2区分あるバイク積載の基準
ただし、排気量によって異なる積載制限には注意しなければなりません。ざっくりいうと原動機付自転車とそれ以外で異なってきます。ここでちょっと扱いが分かりづらいのが、原付二種。原付きと付いていますが、道路交通法上はあくまで原付きは50cc以下なので、90ccや125ccの小型バイクは普通自動二輪車枠に該当します。まとめると、下記のようになります。
〇原動機付自転車
長さ:積載装置プラス30㎝まで
幅:積載装置プラス左右15㎝まで
高さ:タイヤの接地面から2mまで
重さ:30kgまで
〇普通自動二輪車及び大型自動二輪車
長さ:積載装置プラス30㎝まで
幅:積載装置プラス左右15㎝まで
高さ:タイヤの接地面から2mまで
重さ:60kgまで
はみ出せる寸法は同じで異なるのは重さだけですね。この基準を守った上で、安全に載せる必要があります。
スクーターのフットスペースにそのままペットを乗せるとか、荷台に座らせるとか、抱っこして乗るなんていうのは絶対NGです。自分がバランスを崩して転倒や事故を起こしてしまう可能性もありますし、後続車が落下したペットをひいてしまう可能性も。大切なペットを危険な目に遭わせてしまうことになりかねません。
ペットを安全にバイクに乗せるアイテム
決まりごとを振り返ったところで、早速大切なペットをバイクに乗せる方法を見ていきましょう。
見た目もキュートなキャリーボックス
最も一般的なのは、バイク用のキャリーボックスに乗せる方法です。ペット専用のものが販売されていて体がスッポリと入るような設計になっています。丸い穴からお顔だけが出るようなスタイルになるので、かなりキュートです。後続車はきっとメロメロ。
ただし、ネコちゃんを乗せる時は注意!「猫は液体」と称されるほど狭い空間を通る能力に長けているので、顔出し穴のないものを選んでおきましょう。
また、ペット用のリュックや抱っこひもも活用できます。飼い主さんと密着していられるのでペットも安心していられそうです。
パートナー感がうれしいサイドカー
小型犬、中型犬、ネコちゃんならキャリーボックスや抱っこひもで問題なさそうですが、大型犬のような大きなペットや複数匹の場合はそうはいきません。そんな時は、サイドカーの出番です。
「サイドカーに犬」という小説がありますが、大型犬がサイドカーに乗っていると、とにかくカワイイ!
高級そうとか維持が大変そうというイメージも大きく、あまり現実的ではないかもしれませんが、大きなペットとツーリングを楽しみたいと考えている人は、ぜんぜんアリだと思います。ペット用のヘルメットやゴーグル、ライダースジャケットなども販売されているので、飼い主さんとお揃いで身に着けてもカワイイですね。
ペットの安全を第一に考えて楽しもう
ペットをバイクに乗せることは、法律上は問題ありません。でも、ペットが嫌がったり恐がったりしたら、ムリをするのはやめましょう。大切な家族なんですから。もちろん喜んで乗ってくれたら別です。それでも、きちんと固定をして、安全確認は怠らないようにしましょうね。
ペットとのツーリングは格別な思い出になりますよ。