バイクが好きな人にあるあるですが、交差点などでバイクを見かけ、あれは何だろうと思ったことはないでしょうか。例えば、マフラーの音で車種をあててみたりすること、みなさんはありますか?バイク好きなら、すぐに分かるはずですね。
今回は、街で見かけるバイクの気になる!をリサーチ。どんなバイクがビジネスなどで多く活躍しているのでしょう?と気になり、働くバイクにスポットをあててみました。
白バイと呼ばれるバイクには、どのバイクが使われている!?
1936年に「赤バイ」から変更になった「白バイ」ですが、マラソンや駅伝、スピード違反の取り締まりのときに見かけることがありますね。
白バイに使用されているバイクは、750㏄以上の大型自動二輪で加速や機動性を重視した車両が多く、警察の業務に必要な装備がされています。人気の高い「CB1300」や「FZ750P」、「GT750」など、数多くの名車が使われいます。
交通警察隊や皇居における警備では、ゴールドウィングなどの特別仕様の大型バイクが使用されているようです。
交番などでパトロール用として走っているのは小型自動二輪が多く、「黒バイ」と呼ばれるバイクで、スズキの「K90」、ホンダの「CD90」などが採用されています。
ゴールドウイングツアラースペック
全長×全幅×全高:2,575mm×925mm×1,430mm
シート高:745mm
車両重量:379kg
総排気量:1833㏄
最高出力:126ps / 5,500rpm
最大トルク:170N・m / 4,500rpm
タンク容量:21L
価格:
3,0132,000円(パールホークスアイスブルー)
2,959,200円(キャンディーアーダントレッド/パールグレアホワイト)
救助や救急活動で頼りになるバイクはどのモデルなのか
参考-YouTube:消防活動二輪車
緊急走行が可能なバイクとして、消防活動用のバイクがあります。こちらは、救急専用バイクを除く車両で、狭い道路などの走行性、機動性の高さを重視したバイクが使用されています。活動内容としては、大規模な災害などを含め情報収集や消火、救助や救急活動などの初動活動を行うことが目的です。
平成23年度の調査によると、合計87消防本部で消防活動用バイクを導入している消防本部は58消防本部あり、183台。東京都や政令指定都市では、約19%が導入しているという結果となっています。
導入していない理由として、現状の車両で対応が可能なことや人員の確保、交通事故のリスクの問題、積雪による通年の運用ができないということが挙げられていました。この時点で、導入を検討している消防本部は3消防本部あり、未定が6消防本部だったので、現在は少し増えている可能性がありますね。
使用されているバイクは、オフロードタイプが174台、スクータータイプが5台、ロードスポーツタイプが4台。赤バイと呼ばれる消防活動二輪車には、ヤマハの「SEROW250」があり、渋滞の多い都市や進入が難しい山間部などで、的確に任務を果たしているようです。維持費が少なく、軽量でコンパクトなので、取り扱いが簡単なのも選ばれる理由です。
セロー250スペック(生産終了モデル)
全長×全幅×全高:2,100mm×805mm×1,160mm
軸間距離:1,360mm
シート高:830mm
車両重量:130kg
総排気量:249㏄
最高出力:18ps / 7,500rpm
最大トルク:18N・m / 6,500rpm
タンク容量:9.6L
価格:507,600円
郵便局のバイクは、特注だった!
※イメージ写真はスーパーカブ C50です。
郵便局で使用されているバイクには、ホンダやスズキ、ヤマハのバイク。主にホンダのMD90が使われているようです。正式名称は、スーパーカブデリバリーMD90となり、Mail Deliveryの略。郵政カブや郵便カブとして親しまれています。
「MD90」は、普通自動二輪免許または小型のAT限定で乗れるバイクで、カブの技術を継承した郵便局専用のバイク。クラッチ操作がないタイプとなるので、AT限定の免許でも運転することが可能です。市販のカブとは全くことなり、エンジンやフレーム、サスペンションはホンダの純正で特注です。2009年からは、旧型から新型に変わり、2012年くらいからは補助ランプが追加されるなど進化しています。
ハンドルは普通のカブと比べるとやや高めの位置にあり、ウインカーブザーはカチカチと音がなるタイプで防水仕様。X型からは、ハンドル周りにヘルメットホルダーがつき、無段階調整が可能なグリップヒーターが装備されています。
新聞配達などの事業用のスーパーカブ110プロの仕様と、ほとんど同じ部品が採用されているのが特徴です。20年以上も働きつづけることのできるカブが、いろんなところで活躍していることがわかります。
外回りもこのバイクなら楽々!銀行で大活躍のモデルといえば
営業で外周りをしなければいけない。そんな仕事についた方もいるのではないでしょうか。
働くバイクとして、銀行でよく利用されているバイクと言えば、カブ。免許を持っていても運転したことがない方は、銀行によっては研修をする銀行もあるようです。ギアを左足で変えていくタイプのバイクなのですが、運転したことがない方は不安になりますよね。
クラッチはなく、エンストはしないので少し慣れれば運転できるようになりますよ。
燃費消費率は定地走行の場合に、50㏄が93.0km / L(30km / h)、100㏄では65.0km / L(60km / h)です。ビジネスにカブが利用される理由の一つに、環境に優しいということもありそうです。
「スーパーカブ PRO 50」のスペック
全長×全幅×全高:1,860mm×720mm×1,050mm
軸間距離:1,225mm
シート高:740mm
車両重量:108kg
総排気量:49㏄
最高出力:3.7ps / 7,500rpm
最大トルク:3.8N・m / 5,500rpm
タンク容量:4.3L
価格:253,800円
「スーパーカブ PRO 110」のスペック
全長×全幅×全高:1,860mm×72mm×1,050mm
軸間距離:1,225mm
シート高:740mm
車両重量:109kg
総排気量:109㏄
最高出力:5.9ps / 7,500rpm
最大トルク:8.5N・m / 5,500rpm
タンク容量:4.3L
価格:297,000円
ピザ屋で使われているのはこのタイプ!
宅配などでビジネスで活躍しているのは、原付三輪スクーターの「ジャイロX」と「ジャイロキャノピー」です。
平成28年の排ガス規制で燃料蒸発ガス装置、排出ガスの異常を警告するための車積故障の診断装置を搭載。新しくリアフェンダーの左側にエンジンオイルの点検や交換時に便利な開閉式の点検窓が設置され、メンテナンスの向上も図られています。
ジャイロXは、ウインドシールドと車体の前後にキャリアを装着したスタンダードタイプと、ベーシックタイプがあり、カラーはシャスタホワイトとファイティングレッドの2色展開です。
30km / hでの定地における燃費消費率は、ジャイロX(ベーシック)が60.0km / L、ジャイロX(スタンダード)で59.0km / Lとなっています。
ジャイロX(スタンダード)スペック
全長×全幅×全高:1,700mm×665mm×1,405(1,050)mm
軸間距離:1,205mm
シート高:735mm
車両重量:113(110)kg
総排気量:49㏄
最高出力:3.4ps / 7,500rpm
最大トルク:4.4N・m / 7,000rpm
タンク容量:4.6L
価格
ジャイロX(ベーシック):397,440円
ジャイロ(スタンダード):419,040円
ジャイロキャノピーは、宅配でよく見かける大型のフロントスクリーンと屋根のあるモデルで、雨などの天候でも活躍してくれるバイク。カラーは、シャスタホワイトのみで、30km / hでの定地における燃費消費率は、54.5km / Lです。
「ジャイロキャノピー」のスペック
全長×全幅×全高:1,895mm×660mm×1,690mm
軸間距離:1,410mm
シート高:700mm
車両重量:139kg
総排気量:49㏄
最高出力:3.4ps / 7,500rpm
最大トルク4.4N・m / 7,000rpm
タンク容量:5.9L
ジャイロキャノピー:560,520円
街乗りやビジネスにも頼れるカブは、郵便局、銀行、新聞配達などいろんなシーンで活躍してくれるモデルなのですね。ヤマハのセローが災害などの活動に利用されているのは、かなり納得でした。
まだまだ紹介しきれなかったバイクもありますが、みなさんも働くバイクにどんなモデルが使用されているのか、探してみて下さいね。
もしかしたら、けっこうレアな車種に出会えるかもしれないですよ。