「アナタの知らない世界のバイク」と題し、『クリーブランドサイクルワークス編』、『エクセルシオール&ダグラス編』、『超巨大多気筒編』、『インディアン製サイドカータクシー編』『サイドカー編』『スノーモービル編』と、KERSTING’S CYCLE CENTER & MUSEUMに展示されている世界の珍しいバイクを紹介してきた連載シリーズもはやいもので第7回。前回はカワサキ車のキャタピラ仕様のキットでしたが、今回は実際に売られていて結構セールスも伸びたと思われる冬用バイクをご紹介。

こちらがKERSTING’S CYCLE CENTER & MUSEUM
クライスラーの「スノーランナー」
こちらは70年後半にクライスラーがリリースした「スノーランナー」です。エンジンは2ストの134cc。いわゆる芝刈り機のように紐を手で引っ張って始動するタイプなので、エンジンはクライスラー製の船外機を流用したようです。
ネットを漁ったら結構参考資料が出てきたので、スノーランナーは世界的には一部でメジャーな車両なようです。これもキャタピラが回転して駆動となります。
Youtubeにスノーランナーの動画があったのでこちらもチェックしてみると構造も理解できます。組み立て方とか紹介していますが、大事そうな部分をベータピンで止める方式というのはどうかと思います。
動画を見る限りでは馬力の少なさから、このような激しいアクションは出来そうにないのですが…。写真はプロライダーだと思いますが、心なしか目線が処理されているような…。
オフロード走行専用車ホンダEZ-9と雪上走行専用車EZSNOW
かつてホンダからオフロード走行専用車ホンダ「EZ-9(イージーナイン)」が発売されましたが、これをベースにした雪用バイクもあります。
雪上走行専用車、ホンダ「EZSNOW(イージースノー)」は1990年に発売。「EZ-9」の足周りを変更して雪上を走行可能にしたのです。両方の足周りを持っていれば組み替えて季節を選ばず楽しめるというワケですね。EZ-9はたまに見かけますが、EZSNOWは極レア車でしょう!
参考 – KERSTINGS CYCLE CENTER、Youtube : sno runner wes