forRideでは、アート週間として様々な3DCGコンセプトアートをご紹介してきましたが、今回はまるでSF映画に出てきそうな、謎めいた完全自律型電動バイク「WR322 UGV」をご紹介します!
戦闘力の高そうな完全自律型電動バイク「WR322 UGV」
「軍事的な機能を兼ね備えたシンプルな電動バイク」をコンセプトとするSF映画の世界に登場しそうなミルスペックの電動バイクは、中国・北京のデザイナーFang E氏が制作した3DCGアート作品です。
このデザインを見た人のなかには、アメリカンコミックスに登場するダークヒーロー”バットマン”が駆る”バットポッド”を連想させるといった意見も飛び交っていますが、Fang E氏は本作品に対して、特定の作品からインスパイアされたものではないため、見る人が自由に解釈して構わないと示唆しています。
空想の近未来型電動バイク「WR322 UGV」には、それだけ見る人の想像力を掻き立てる魅力があるということですね。
バイク頭部前方の左右にある赤い点は道路認識モジュール、中央で白く輝くエリアがヘッドライトとして機能します。また、銃器用のピカティニー・レールのように、シンプルなアクセサリーを装着するプラットフォームとしてタスクに応じて異なるモジュールを搭載することが可能となっています。
ユニークなデザインのフロントフェイスは、戦国時代の鎧の形状を生かしたもの。Fang E氏曰く、特に細かい設定をしたわけではなく、氏の頭の中にあった電動バイクのコンセプトをイメージ化したもので、見る人の感受性によって異なる解釈も受け入れているとのこと。
ファットな前後のタイヤや、銃弾を弾き返してしまいそうな重厚な外装、そして、あらゆる部分に武器が備わっていそうな無骨なルックスがとにかくクール!なにより、一番の疑問点はどこに人間が乗車するのかが気になるところ。
完全自律型という設定ですので、人力コントロールを全く必要としない自動運転という設定なのでしょうか。その設定を考察するだけでもワクワクしてしまいますね。
そして、このアート作品は、デザインからムービーの完成まで、総制作時間はたったの3週間という仕事の速さ。Fang E氏の優れたデザインセンスと高い技術力には脱帽します。
今回ご紹介した電動バイク以外にも、SFチックな戦車や戦闘機のような車両のアート作品もあるので、気になった方はウェブサイトをご覧ください!