独特のデザイン性の中に新しいマシンコンセプトを持つヤマハ「YZF-R1/R1M」。
全日本ロードや鈴鹿8耐でも活躍。その実力と存在感に圧倒されるスーパースポーツモデル。
サーキット仕様に進化
最新のハイテクノロジーとの融合によって、スピードレーサーとしてサーキットでも活躍のモデル。ホイールベースは10mm短く1,405mm、リヤアームは15mm短い570mmで、比率はほぼ前モデルと変わらない設計。高速での安定性、旋回性の良さ、コーナーからの駆動特性が確保されています。
エンジンは、水冷4ストローク直列4気筒で最新の軽量化の技術や6軸センサーを搭載。高回転のエンジンに対応するため、吸排気バルブにロッカーアーム駆動方式を採用し、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを使用することで優れたバルブの追従性を確保しています。
走行中の条件に応じて、サスペンションのセッティングを自動で選択する、最新の電子制御技術によって、3次元的な車両の動きを検知することが可能になっています。サスペンションコントロールユニットは、リアルタイムで最適なサスペンションの伸側と圧側減退を制御しています。
極限までの軽量化を追求
鉄と同じ強度でありながら軽いFS(破断分割式)チタンコンロッドの使用によって、約60%の比重の軽量化を図っています。さらにボックスブリッジ型アルミ鍛造ピストンの使用で、剛性維持と軽量化、馬力の低減を実現しています。
燃焼での力を効率よく引き出すために、オフセットシリンダーを使用され、クランク慣性モーメントを改良し力強い加速を生み出しています。
アシスト・スリッパ―クラッチによって、以前のモデルより19%の軽量化を実現。コーナー進入前での、シフトダウン時における車体の挙動緩和が図られています。
優れたデザイン性のボディ
フロントのカウル部分は前輪に沿ったかたちでデザインされ、よりコンパクトな設計。ボディの外側とカウル内側の空気の流れを「クロスレイヤードウイング」と名付け、技術的にも優れたデザイン構成を実現しています。
ヘッドライトは、YZF-R1モデルのデザインを受け継ぎながら、サイドからは違うシルエットで独自性を追求しています。フロントからのフェイスも個性的な二眼のヘッドライトは、エンジン停止後に徐々に減光して消える高輝度LEDポジションランプを使用。
バックミラーテールカウルなどのパーツにはウイング形状を使用。空気抵抗を抑えた設計で軽量化を実現しています。フレームには、チタンとマグネシウム、アルミなどの素材を使用し、軽量化だけでなく剛性のバランスも重視されています。
「YZF-R1 / M」のスペック
全長 / 全幅 / 全高:2,055 / 690 / 1,150mm
軸間距離:1,405mm
シート高:855mm(R1M:860mm)
重量:199㎏(R1M:201kg)
エンジン:水冷4st.気筒並列4気筒
総排気量:998cc
最高出力:200ps / 1,3500rpm
最大トルク:11.5kg-m / 1,1500rpm
燃料タンク容量:17L
価格:226万8,000円/M 307万8000円