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ほとんどマンツーマン!YRAが叶えるバイクライフ復活!

一部メディアでも言われるように、今年前半、バイク免許新規取得者数が30%以上増加している。ライダーの急増によっては、バイク業界にも様々な影響が出てきている。

例えばあるヘルメットメーカーは生産が追い付かない状況にあり、教習所も予約はおろか入所すら順番待ちの状況とのこと。教習所の前に営業時間前からキャンセル待ちのために並んでいる風景を何度も見かけた。

そして、バイク業界では昔からあるライダーの事故防止に向けたライディングテクニック向上や安全マナー啓蒙活動であるライディングレッスンも全ての受講希望者の要望を受け入れられない程度の応募があるそうである。

ヤマハが主催するこちらのYRA(ヤマハライディングアカデミー)については、首都圏会場等バイク需要エリアでの開催分については、定員枠の十倍を超える参加希望者が殺到しているという。

何故なのか、理由を探りに首都圏会場の一つである大磯プリンスホテル駐車場を訪れた。

 

想像を超えるほどの「休眠ライダー」の存在

実はグループ会社のヤマハ株式会社が以前実施していたイベントにヒントを貰っている。その名も「楽器挫折者救済合宿」。

楽器は、義務教育における音楽の授業で誰もが経験をする。人によっては部活動や習いことなどでさらに演奏技術を突き詰める方もいるが、進学や結婚などライフスタイルの変化によって、それっきり押し入れの奥にしまってしまい、楽器に触れる機会がなくなるパターンも多い。

そんな押し入れに封印した楽器を数年または、数十年ぶりに引っ張り出してリハビリをしようじゃないか、そういった主旨の合宿である。

缶詰状態で何時間も練習をし、集大成の演奏会では感極まって涙を流す方もいるそうである。

あれ?これはバイクにまつわる経験も類似しているのでは?

バイクも、思春期に友達の影響で免許だけは取得したものの、親や家族の大反対や就職や結婚といった人生の転機によってバイク購入までは至らなかったという方も多い。

今回取材したライディングレッスンの参加者への聞き込みによって、それは仮説から確信へと変わった。

Aさんは、免許を取ったものの1年半乗っておらず、Bさんは10年振り、Cさんにいたっては20年振りと続き、さらには30年振り、40年振りという参加者もいたのである。

せっかく苦労して免許を取得したにもかかわらず、バイク購入に至らなかったことも気になるが、それよりも40年経って何故またバイクに?という、素朴な疑問が湧いてくる。

 

教習所卒業から公道デビューに至るまでの様々なギャップ

教習所の指導を思い返すと、慣熟走行、制動、スラローム、坂道発進、一本橋、交通法規に沿ったコース走行と基本は抑えている。ただし、クルマのように路上教習や仮免許制度は制度化されてはいない。

今回の参加者で、免許取得から間もない人の実走行経験は、レンタルバイクで自宅周辺を10km走った程度。以前は250~400CCといった中型クラスのバイクに若かりし頃、乗っていた人も、20年も経てばクラッチ操作は忘れているだろう。

そんな参加者10名(コロナの感染防止対策もあり、現在受講者枠は15⇒10名に減)に対し、YRAではほぼ同数のインストラクターがつく。

そう、まさにマンツーマンで、サイドスタンドを払うところから、車体の起こし方、ハンドルの持ち方、クラッチ操作を思い出してもらうための低速での発進等ビギナー向けの練習を最初は繰り返す。

初めてバイクに乗った時の原体験として思い出すのは、運転する自分の正面に先輩ライダーである友達が立ち、時にはその身体を投げ打って操作方法を一から教えてくれたものだ。

YRAの会場には、「ゆっくりでいいですよ~、怖かったら足出してくださいね」と優しい声が響く。そこには、エンストにも恥じることなく、ただただ笑顔で操作を思い出す参加者がいた。

 

喜びの声が多く寄せられる

YRAでは「自分が求めていたレッスンでした!」といった感想を多くいただくそう。なるほど、免許は持っているものの、なかなかここまで振り出しに戻って指導してくれるレッスンはないのかもしれない。しかもバイクメーカーであるヤマハ主催なのだから安心感も格別だ。

最近、普通自動二輪免許を取得した後すぐに、大型自動二輪免許を取る人が増えているらしいが、その理由もまた面白い。

公道デビュー前に練習をしたいが、教習所で練習しようにも費用はかかる。それならば練習も兼ねて大型へステップアップしてしまおうという理由だそう。
たしかにバイクの練習は、本当に難しいものだと実感する。

ちなみに、今回YRAのレッスン参加者の大半はまだバイクを購入しておらず、公共交通機関で来場された方がほとんどでした。

午前中に操作方法の勘を取り戻したら、午後からは公道走行で仲間と走る時のマナーなどを練習し、その後ミニツーリングへ。

片道30分前後の公道(再)デビューなのだが、先ほど練習したばかりの様々な指導が、実際の公道走行で活かされる実感を味わい、上記の言葉になるそうである。

 

免許取得後、バイクライフを楽しむまでのサポートが必要

ヤマハ発動機販売株式会社加藤さんは、このように語ってくれた。

「バイク復帰を諦めていた人が実は多く存在しており、今までは我々も気づくことが出来ていなかったのかもしれない。今回のようなレッスンだけでなく様々なサポートも必要なのではと痛感している。バイクは、3密を避けた移動手段としても見直され、大人の趣味としても再注目されている。あえて運営も大変なマンツーマン形式の講習スタイルをとっていることもあり、今現在は受講希望者全員のご希望に対してお応えしきれていないが、今後はさらに開催数や受講者定員の拡大などで受講希望者のニーズにできるだけ応えられるよう検討していきたい。」

バイク免許は保有しているものの諦めていた方、この機会にバイク復帰はいかがでしょうか?

電車で行っても、ヘルメットやプロテクターが無くても、バイクの操作を忘れてしまっている方でも参加ができるYRA。

おっと、現在定員数をはるかにオーバーする応募があるのに、これ以上煽っちゃいけないですね。

ヤマハライディングアカデミー

公式サイト

末広 大吉

公私共々生涯チャレンジャー。職歴は二輪実験、商品企画、マーケティング。ツーリングは欧州2周、アメリカ横断。現在はシーカヤックと木の伐採に挑戦中。