スーパースポーツモデルのなかでも最もアツいクラスが250ccではないでしょうか?とりわけ人気なのがヤマハ「YZF-R25/ABS」であることに異論がある方は……少しは居るでしょうけど、まぁ大方ご納得いただけるはず。
そんなヤマハ「YZF-R25/ABS」がモデルチェンジを果たしました!で、何処が変わったのでしょうか?
ヤマハ「YZF-R25/ABS」を超簡単に復習だ!
コチラの過去記事では、2018年1月から発売が開始された2018年モデルを紹介しています。前年からの変更点は……カラーのみでしたね。

ヤマハ「YZF-R25」2018年モデル
せっかくなので2018年モデルの画像を載せておきます。
それですね……そもそも「YZF-R25/ABS」は、水冷直列2気筒DOHC、総排気量249ccエンジンを搭載するスーパースポーツモデル。クラス最高峰の速さと、フラッグシップモデル「R1」譲りの本格的なスーパースポーツ・スタイルが人気の秘訣となっております。
ヤマハ「YZF-R25/ABS」はモデルチェンジでココが変わった!

ヤマハ「YZF-R25/ABS」2019年モデル
そしてコチラが2019年モデル。わざとらしく同じカラーを載せたので紛らわしいのですが……実は結構あちこち変更されているのです。
大雑把に言えば、MotoGPマシンである「YZR-M1」をシンボルとする新しいデザインを採用するとともに、これまでも高く評価されていた走行性能に磨きをかけているのであります。
まずは”顔”が変わっていることに気付くことでしょう。エアロダイナミクスを追求したフロントカウルとスクリーンを新採用しているのです。フロントカウルとスクリーンは、空力特性の向上を重点に置き開発されたもの。
フロントカウルは“クロスレイヤード・ウイング”と呼ぶ立体的な構造を持ち、走行風を後方に逃がすことで空気抵抗を低減しつつ効果的にエンジンを冷却する機能的なデザインを採用。さらにスクリーン形状は周りの空気を整流する効果があり、それぞれの優れた空力特性が空気抵抗によるライダーの負担を減らします。
乗りやすさとサーキットでの扱いやすさを両立した、新デザインのタンク&タンクカバーが採用されています。
旧モデルと比較して、ハンドル位置を22mm、タンクトップ位置を20mm下げることで、サーキットの直線で前傾姿勢を取りやすくなり、また旋回時には高いニーグリップ性を発揮します。さらにタンクの左右最大幅は31.4mm広げており、これによりガソリンタンクの容量は旧モデルと同じ14Lを確保しています。
さらに、もう一つの注目ポイントが足回り、というかフロントサスペンション。旋回時などに良好な接地感を提供してくれる、倒立式フロントサスペンションが採用されました!
インナーチューブ径は37mm。倒立式のメリットである優れた剛性バランスを活かすために、減衰力とバネレートの最適化を図っており、旋回や制動時などでの良好なフロント接地感に繋げています。また減衰力発生機構は新たにカートリッジ式として、伸側・圧側それぞれの最適化が可能となり、快適性とスポーツ性の良好なバランスを図っています。
こうして得られらた新たなライディングポジションは、快適でスポーティな走りにフィット!
ハンドルクラウン下にマウントしたセパレートハンドルは、スポーティなスタイリングでありながら日常の扱い易さと快適性に配慮。旧モデルと同様にシート高を低く抑えたことで無理のないライディングポジションを実現。ツーリング時のライダーの疲労感を緩和してくれます。
そして……今やお約束の装備となりつつあるフル液晶のディスプレイを新たに採用。高精細なバーグラフタイプのタコメーターによりアクセルワークを視覚的にも楽しむことができます。また、スピードメーターや燃料計だけでなくシフトタイミングインジケーターなどの情報をマルチに表示し、視認性の高さとレーシングイメージを両立しています。
そして……歴代Rシリーズと同様の二眼ヘッドランプにLEDを採用。フロントフェイスはLED二眼ヘッドランプと新造形をバランスさせて低い位置から”睨みつける表情”をもたせています。これによりサーキットでの緊張感や走りへの闘志を表現しているのだとか。
さらに左右ヘッドランプの中央には「YZR-M1」のアイデンティティであるセンターダクトを採用しMotoGPマシン「YZR-M1」イメージを強調しています。
ヤマハ「YZF-R25/ABS」のカラーラインアップ
さて、この新しい「YZF-R25/ABS」のカラーラインアップは、ここまでにご紹介した”ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)”のほか、ご覧の”マットディープレッドメタリック3(マットレッド)”と……
“マットブラック2(マットブラック)”が用意されています。手堅いカラーセレクトっすね。
ヤマハ「YZF-R25/ABS」の発売日と価格は……
いかがでしたでしょうか?今回は、モデルチェンジされた人気車「YZF-R25/ABS」をご紹介してみました。フロントサスペンションが倒立式になったこと、カウル形状が変更されたこと、の二点がポイントですよ!
さて、気になる発売日は2019年3月28日です。そして車両本体価格(消費税込み)ですが……「YZF-R25 ABS」が64万2,600円、「YZF-R25」が59万9,400円です。若干お値段が上がってしまったのは残念ですが、装備が充実しので良しとしましょう!
「YZF-R25 ABS / R25」のスペック
( )内はR25 ABS
- 全長×全幅×全高:2,090×730×1,140mm
- ホイールベース:1,380mm
- シート高:780mm
- 車両重量:167kg(170kg)
- エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク直列2気筒 / DOHC4バルブ
- 総排気量:249cc
- 内径×行程:60.0×44.1mm
- 圧縮比:11.6
- 最高出力:26kW(35PS)/ 12,000rpm
- 最大トルク:23N・m(2.3kgf・m)/ 10,000rpm