2019年は、多くのモーターショーで新型モデルやコンセプトモデルが発表され、そのうち2020年に発売されるもの5台をご紹介します。2020年は、あなたが惚れこんでしまうバイクに巡り会えるかもしれません。
2020年の注目は新型アドベンチャーモデルとニーハンSSモデル
近年、往年の名車を現代に甦らせたリバイバルモデルが続々と登場しました。2017年にカワサキは名車Z1をイメージした「Z900RS/Z900CAFE」を、そして去年の2019年にスズキはGSX1100S・KATANAの復刻モデル「KATANA」を発売。
では2020年はどうかというと、これといった名車の復刻モデルは登場しなさそうですが、レーサーレプリカブーム時代に一世を風靡した4ストローク250cc4気筒エンジンを搭載したモデルがカワサキから発売されるでしょう。
2020年は、250ccスーパースポーツクラスの性能競争は激化すると考えられ、また、リッタークラスのスーパースポーツや近年注目を集めるアドベンチャーツアラーモデルも新型が続々と登場することが見込まれます。
ホンダ・CBR1000RR-R
ホンダのフラグシップリッタースポーツCBR1000RRは、新世代モデルの「CBR1000RR-R」が2020年春に発売される予定です。
MotoGPマシン・RC213Vで培ったテクノロジーをフルでフィードバックさせ、サーキットで勝つためにパワーアップした史上最強のCBR。パワーはなんと最高出力217.6PS、最大トルク11.52kg-mを発揮し、スーパーバイク選手権でのタイトル奪還が期待できるマシンです。
スズキ・V-ストローム1050/XT
2019年秋に開催されたEICMA(ミラノショー)で注目を集めたアドベンチャーツアラーモデルである「スズキ・V-ストローム1050/XT」は2020年春以降に発売される見込みです。
スズキが誇るアドベンチャーモデルだった「DR-BIG」こと「DR750S」のスタイリングを色濃く残すデザインがとても魅力的で、エンジンは3段階パワーモードの切り替えや車体姿勢センサーの6軸IMUを搭載し、アドベンチャーモデルとして操作性や快適性などを高めています。
トライアンフ・タイガー900
トライアンフ・タイガーはフルモデルチェンジで排気量アップを果たし「タイガー800」から「タイガー900」へと変わりました。2019年12月に発表し、日本へは今年中にデリバリーされるでしょう。
800ccから888ccまで排気量アップさせたことで800よりトルクを10%向上し、点火順序の変更によりエンジンフィーリングも改善されました。
モデルラインナップは、スタンダードモデルのほか、オフロード重視の「ラリー」とツーリング向けの「GT」の全3タイプ、さらにラリーとGTには上級グレードの「PRO」が設定されています。
ハスクバーナー・ノルデン901
EICMA2019でハスクバーナーが発表したノルデン901は、発表段階でプロトタイプでしたが、2020年に市販化されることあ正式に発表されました。
ハスクバーナー初のアドベンチャーツアラーは、KTM890デュークと同じ水冷並列2気筒エンジンを搭載し、ハスクバーナーがこれまで培ってきたオフロード競技のノウハウを詰め込んだ本格派アドベンチャーモデルになりそうです。
ノルデン901の登場で、ハスクバーナーがダカールラリーやバハ1000へ本格参戦もありえます。
カワサキ・ニンジャZX-25R
東京モーターショー2019で最も注目を集めたバイクは、このカワサキ・ニンジャZX-25Rです。
冒頭で紹介したように、ニンジャZX-25Rは250ccで並列4気筒エンジンを搭載し、ZXR250以来のニーハンインラインフォーが復活することになります。詳細はスペックや仕様はまだ未公開ですが、発売は2020年秋、価格は95~100万円と予想されています。
2020年も期待の新車が続々登場
2020年は世界中のメーカーからアドベンチャーツアラーモデルが発売されるほか、CBR1000RR-Rに追従するようにリッターSSモデルが登場してくるかもしれません。
また、国内市場でみれば250ccクラスに4気筒が出てくるのであれば、他のメーカーも黙ってはいられないでしょう。何かしら、ハイパフォーマンスな250ccのSSバイクを出す可能性もあります。
今回紹介したモデル以外に、サプライズで発表されるモデルの登場に期待したいですね。