そろりそろりと日本語記事での取り扱いが増えてきたこの間のEICMAですが、その中でも非常に目を引くトンデモないキワモノがいくつかありましたね。今回はそちらの方を4つほどピックアップしてご紹介していきます。
キアヌ・リーブスが贈る「ARCH Motorcycle」
ハリウッド俳優を代表するバイク好きのキアヌ・リーブスが、カスタムバイクの製作を生業とするガード・ホリンジャー氏を口説いて築き上げたオーダーメイドのバイクメーカー「ARCH Motorcycle」。
エンジン以外をオールハンドメイドで作るこちらのオリジナルバイクメーカーが今回発表したのが「KRGT-1」です。
人間工学と走る楽しさをとことん突き詰めたこちらのバイクは年間30台ずつの製造で、ロット数は少ないようです。しかしその価格が約1,000万円なことを考えると、確かに納得の数ですね。
過去に記事で詳細を取り上げていますので、そちらもご参考ください。
KYMCO SuperNEX
こちらはヨーロッパでスクーターメーカーとして有名な台湾のKYMCOが発表した電動スーパースポーツの「SuperNEX」です。非常に攻撃的なカウルによって隠されているため、一見普通のエンジンかと思ってしまうかもしれませんが、これでも一応バッテリーとモーターを積んでいます。
EV特有の低速度でのトルクの強さと6速マニュアルトランスミッションによって、ハイレスポンスかつハイスピードな乗り味を実現させたEV界きっての虎の子です。
残念ながら価格はまだ公表されていないため、続報を待つしかありませんね。
Confederate FA-13 Combat Bomber
続いてこちらのワンオフなデザインのバイクを世に送り出しているのは「Confederate Motorcycles」。すべてのパーツがアルミ削り出しで形成されていて、製作に800時間ほどかかるまさに職人技の集合体ともいうべきバイクです。
非常にマジェスティックな風貌ですね、こんなのが路上を走っていたらみんなの視線を独り占め間違いなしです。残念ながらこのFA-13がConfederate社の最後の作品となるそうで、こちらの価格は155,000USドル(170万円)だそうです。
Confederate社のバイクについてはこちらの記事でも取り上げていますので、ぜひご参考まで。
Arc VECTOR
最近取り上げたこちらの問題児、どうやら新規受け入れの幅が広い海外ですらも賛否両論のようです。
価格が1,000万円を超えるこちらのエクストリームハイエンドなバイクは、ライダーサポート用のスマートヘルメットと、振動で車の接近を通知するハプティックボディアーマーがセットでついてくるようですが、だからと言って「安い」などという印象はこれっぽちも湧かないですね。
EICMAでも非常に人目をひき、そして価格を見られてすぐに立ち去られてしまうというなんとも言えない状況だったそうです。それもそのはず、Arcという会社の知名度の低さでこの市場を顧みない価格設定は確かに無謀ですよね。
かっこいいのが救いでしょうか、これでほかのEV と同価格帯だったら負けなしだったかもしれません。
いかがだったでしょうか、今回のEICMAを騒がせたお財布の中身をごっそり持ってく凶悪なバイクたちを拾ってみましたが、どれもこれも非常にユニークなものばかりでしたね。
今後も様々な海外ニュースを拾って皆さまにお届けいたしますので、どうかお付き合いください。