電動バイク戦国時代に突入しつつある昨今。日本のオートバイメーカーはもちろん、海外メーカーから国内外の新興メーカーまで、まさに群雄割拠であり、どこが一番先に抜きに出るのか、全く読めない状態だ。
そんな中、ドイツのBMWモトラッドもまた、電動バイクの開発に注力している。
電動スクーターは開発済み
2013年のフランクフルトモーターショーで発表されたのが、BMWモトラッドの量産型電動スクーター「C Evolution」だ。
それ以前にコンセプトモデルは公開されていたが、フランクフルトモーターショー13で、市販化バージョンがアンベールとなった。
水冷モーターと空冷式高圧バッテリー(二次電池)で構成されており、モーターは最大出力47ps、最高速120km/h性能を発揮する。また、フル充電で最大100kmの走行ができ、1回の充電時間は、3〜4時間となっている。
なお、このC Evolutionは、すでにバルセロナ警察でも採用されている。
ボクサーが電動に!?
そして今回公開したのが、「E-BOXTER」だ。間違いなく、先の「C Evolution」に使われている技術が応用されていることが見てとれる。特にパワートレイン部分は汎用性をもたせた開発だったのか、ほぼモジュール化している。
見出し画像が「R1200R」風ならば、こちらは「R1200RS」風だろうか。
なお、E-BOXTERにはモーターが2基搭載されていることもあり、結果的にボクサーツインエンジン特有の張り出し感に近いイメージとなり、電動モーターだからといってそこまでの破綻はさそうだ。
このモジュールにさらに汎用性をもたせられれば、デュアルパーパスのあのモデルや、スーパースポーツのあのモデルまでも、電動化の運びとなるのだろうか。今後のBMWモトラッドに大いに期待したい。
とはいえ、まだまだ電動モビリティに対するインフラも整っていないため、インフラ整備にも期待したい。