バイク好きなら誰でも、逸品物を多用したカスタムバイクに憧れるものではありますが、「もうちょっとササッと、簡単にできないものかしら……」と願う方が、世の多数派ではないでしょうか?
だからそこ市場にはボルトオン・パーツというものが存在しているわけで、当サイトでも……
このように海外のボルトオン・カスタム事例を紹介して来ました。
今回は、残念ながら(今のところ)ボルトオンではないのですが、ドイツのとあるサードパーティが製作した魅力的なカスタム車両をご紹介しましょう!
「BMW R nineT Scrambler」by JvB-moto
それがコチラ!上掲の過去記事でご紹介したドイツの”JvB-moto”が製作したカスタム車両。それも、BMWモトラッド本社の依頼を受けて製作した、入魂の1台であります!
ベースとされているのはBMWモトラッドが強力にプッシュしている「R nineT」シリーズのスクランブラー。念のため掲載しておきますと「R nineTスクランブラー」は、こんな車両。左2本出しの排気系と薄目のシート、アップ気味のハンドル、デュアルパーパス・タイヤなどが目に付きます。
さて、カスタム車両を見ていきましょう!
“エンジンの存在感が強調されたスリムな車両”がコンセプトとされ、それに従い外装類などが極力スリム化されているのが大きな特徴となります。
結果的には、トラッカーのようなルックスを手に入れています。
ノーマルと比較して遥かにスリムなアルミ製ガソリンタンクは逸品物。6cm短く仕上げており、車両全体をコンパクトに見せ、エンジンの存在感を強調することに成功しています。
そのガソリンタンクに合わせるのは、シングルシートとアルミ製のリアフェンダーです。
そのシート&フェンダーを支えるリアフレームは”JvB-moto”により製作されたオリジナル。そのリアフレームにはナンバープレート・ブラケットのほか、LED製テールライトと”Moto Gadget”製ウィンカー(ピン・スタイル)が装備されています。
マフラーは”Arrow”製品がセレクトされました。ブラケットは、ノーマルのタンデムステップ・サポートが搭載されていた位置にバッチリ収まっています。
ホイールはカーボン製!ではなくて、カーボン製のホイールカバー。現状で性能は充分と判断されたための賢い選択でしょう。そこに合わせるタイヤは”Continental TKC80″がチョイスされています。
ハンドルバーこそ変更されていますが、メーター、スイッチ類はノーマルのまま。ヘッドライトカバーのみ”JvB-moto”ご自慢のオリジナルパーツに変更されています。
いかがでしたでしょうか?BMWモトラッド本社と協力して、有力アフターパーツ・メーカー”JvB-moto”が製作したスリムな「R nineTスクランブラー」カスタム。
“JvB-moto”では「本車両はBMWモトラッドのプロモーション用に製作した」と明言してはいるものの、では何故”JvB-moto”だったのか、邪推したくもなります。
さらに「今後、R nineTシリーズ向けにパーツを開発する」とのことですから、本車両に用いられたパーツの幾つかは(手直しされて)市販されると期待できます。続報が入りましたら、お伝えしましょう!