BMWモトラッドは、新しい小排気量バイクのコンセプトモデル「BMW コンセプトSTUNT G 310」を、ブラジルはサンパウロで2015年10月7日から12日まで開かれていた南米最大のモーターサイクルショー「SALAO DUAS RODAS」で披露した。
圧倒的な個性
BMWモトラッドの新しいコンセプトモデルは、スタントバイクの際立つデザインを身にまとった単気筒ロードスターだ。新開発の単気筒エンジンとのことなので、ビッグ・バイクが持つようなパワーは持ち合わせていないものの、ライディングの楽しさを追求したモデルとなっている。
カラーリングは、BMWモータースポーツ・カラーであるホワイト、レッド、ブルーに、ブラジルの国旗の色を現代風にアレンジして組み合わせた配色となっており、ネオン・イエローとグリーンの明るいアクセントが、格別にダイナミックなデザインを強調している。
スタントのための先鋭的なデザイン
BMW コンセプトSTUNT G 310のデザインは、パワフルでパフォーマンスに優れるロードスターである「S 1000R」のDNAをベースにしている。新開発の単気筒エンジンの革新的なコンセプトにより、極めてコンパクトで俊敏なプロポーションを実現している。
なお、このコンセプト・バイクのデザインには、スタント・ライディングで4度のワールド・チャンピオンとヨーロッパ・チャンピオンに輝いたクリス・ファイファー氏が携わっている。彼の持つスタント・バイクに必要な機能はもちろん、プロスタントマンとしてのノウハウをフィードバックし開発された。
もちろん、スタント用のマシンなので、ミラー、ライトなどの保安部品類は装備されていない。
なぜスタントマシンにスポットを当てたのかは定かではないが、このコンセプトモデルは、インドの大手オートバイメーカー「TVS」との共同開発によるもののようだ。
こちらのマシンが、もしも市販化されたのであれば、KTM「DUKE」あたりの小排気量モデルの市場を狙うのだろうか。はたまた、インドや東南アジアの巨大なマーケットを視野に入れたものだろうか。
参考 – BMWモトラッド:STUNT G310、Youtube : BMW Motorrad Concept Stunt G310