旧コンフェデレート、現カーティスがV8電動バイク「ゼウス」に続き、とんでもないミリタリーデザイン電動バイク「ハデス」を公開しました。
あまりにも衝撃的な見た目と、EVならではの強力すぎるトルクが話題を呼んでいます。もちろん価格もとんでもないことになっていて、思わず笑いが出てしまうモデルです!
カーティス「ハデス」2020年発売予定!
見てください、このド変態としか表現しようのないオリジナリティに富んだデザインを!曰く、拳銃をイメージしてデザインされたそうですが、バッテリー部分が拳銃の9mm弾に形が似てるぐらいしか共通点は見出せません!
かつてのコンフェデレート時代のデザインからタンクデザインとフロントフォークを継承しているのがわかります。ホイールはおそらく一緒のものでしょうか?黒く統一された足回りとシルバー、ブラウンの大人なカラーコーディネートが美しいですね!
テールランプはベントレーと似た楕円系。高級感あふれるパーツデザインと、操作性を考慮したワイドなハンドルが特徴的です。至る部分に円形のモチーフがちりばめられているのが印象的です。
驚くべきスペック、価格
EVといえば化物スペックで毎度私たちを驚かせてくれますが、こちらのハデスもどうやら例外ではないようです。およそすべての回転数において最大トルクを発揮できる、というEVならではの特徴を持ちながら、ハデスはタイトルに記載してあるように20.3kgmものトルクを発揮することができます。
エンジン車最強であるホンダのゴールドウィングの最大トルクが17.3kgmであることを考えると、いかに革新的な伸びを見せているかがわかりますよね。
同車のV8電動バイク「ゼウス」に搭載されているモーターと同スペックで、容量は16.7kWh、出力は399Vです。正直、股の下に挟むには怖いくらいに強力ですね。
お値段もゼウスと同じく75,000USドル(およそ810万円)と、ある程度の高級車が購入できるレベルの価格です。
加速する米国EV市場&開発、このままノンストップか
今回取り上げたカーティスもそうですが、近年話題に上がる大きなEV開発企業のほとんどはどうやらアメリカに集中しているようです。ハーレーのLiveWireは既に実働品がメディアに上がり、Zeroモーターサイクルの5作目になるSR / Fは2020年に販売予定かつすでに民間に試乗貸し出しされ、YouTubeにレビュー動画が何本も上がるくらいです。
対してヨーロッパ市場はドゥカティが引っ張りに引っ張り、ようやく「EVを開発している、販売もする」と明言。ドイツやイギリスではベンチャー企業による小ロット生産が行われていますが、およそ市場というには小さすぎる規模とも言えます。
日本ではかろうじてヤマハがE-Vinoを販売、ホンダからはPCXエレクトリック、EV-neoが出ていますが、ヨーロッパと同じくEVバイク市場はとても小さく収まってしまっています。排ガス規制が強まりEV化がノンストップのように見えるこの時代、はたしてバイク開発はどのような道を辿るのか。筆者はハラハラドキドキが止まりません。
以上、カーティスの「ハデス」ご紹介と、EV市場についてお知らせしました!