イタリアの雄ドゥカティが「スクランブラー」をベースにしたカフェレーサー&オフロード仕様のコンセプトモデルをコンクールに出品し、高評価を得ました。
今回は、その2台のカスタム車両と共に、ベースとなったモデルもご紹介しましょう。
コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ
その前に、ドゥカティ本社がカスタム車両を出品したコンクールについて。
それは”コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ”。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、その第1回はナント1929年にイタリアはコモ湖畔で開催されたという歴史あるコンクールです。
年代のほか、車両のジャンルごとに細かくクラス分けされて、車両の希少価値やオリジナリティなどが厳しく審査されます。
Scrambler Cafe Racer Custom
その”コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ”の”コンセプト・バイク&ニュー・プロトタイプ:バイク・デザイン部門”で優勝したのが、このドゥカティ「スクランブラー・カフェレーサー」のコンセプトモデル。製作したのはドゥカティ本社のデザインセンターです。
比較のため、ノーマル車両の写真を掲載しておきます。ノーマルも、ご覧の通り見事なカフェレーサー・スタイルですね。
一方、コンセプトモデルの特徴はというと、オールアルミで製作された外装類にあります。ガソリンタンクとシングルシートカウルのアンダーラインは直線をなしており、それが近未来的なイメージを醸し出しています。シートレザーはハンドステッチです。
ヘッドライトはLEDに変更され、シェルもアルミ製に。またホイールもクロスタイプのスポークに変更されています。
2-1の排気系はブラックペイントされ、マフラーは短いリバースコーン付きとされています。
Scrambler Desert Sled Custom
もう1台のコンセプトモデルは、ドゥカティ「スクランブラー デザート・スレッド」をベースにしたもの。同じ”コンセプト・バイク&ニュー・プロトタイプ:バイク・デザイン部門”で3位に入賞しました。
コチラも念のためにノーマル車両を掲載しておきます。
残念ながら「デザート・スレッド」ベースのコンセプトバイクは詳細が明らかにされていませんが、カフェレーサー仕様と同じく、オールアルミの外装類が主な特徴です。
前後タイヤにピレリ”Scorpion”を装着。フロントフォークのインナーチューブはコーティングが施されている様子。リアショックも交換されているようです。
マフラーもアップタイプとされていますが、フェンダーの内側に設置されています。
ドゥカティ「スクランブラー」は変幻自在なのだ!
ドゥカティ・デザイン・センター・ディレクターのアンドレア・フェラレージは、次のようにコメントしています。
この素晴らしい結果を心から誇りに思います。この部門に参加したコンセプトモデルは、どれも本当に美しいものばかり。あらゆるカテゴリーを代表する美しいマシンの中から、ドゥカティのCafé Racerがヴィラ・エルバ・トロフィーに選出されたことに本当に喜びを隠せません。
いかがでしたでしょうか?今回は、イタリアのドゥカティ本社が提案した「スクランブラー」ベースのコンセプトモデル2台をご紹介してみました。
既に発売されている車両をベースにしたコンセプトモデルということは、ドゥカティの立場からすれば「こうやってカスタムしたら?」という提案ということでしょう。
両車ともに国内販売モデルですから、ご興味を持たれた方は、ドゥカティ正規販売店に問い合わせてみてくださいね!