折に触れてはピアッジオ「APE」ネタをブッ込んでいる筆者でございます。インドや東南アジア方面を旅行した際には大変お世話になりましたし、ケニア在住時にはほぼハイヤー状態で乗車していたので愛着があるのです。
そんなどうでも良い個人的な嗜好も手伝って……
筆者は当サイトにて、こんな具合で「APE」を紹介しておりまして、2018年に生誕70周年を越えても、ますます活躍していることをお伝えしてきました。
遂に「APE」がEVに進化した!
そんな「APE」が更に進化を遂げたようなのです。まずは、この写真をご覧ください。なにやらインド人のおっちゃん達が誇らし気に映っているのですが……主役は、その後ろに鎮座する「APE」。
なんとこの度、フルEV化を果たして、発売が開始されるというのであります。
利便性を高める工夫が秀逸!
それがコチラ! ……アレっ、まぁ見た目は特に変わらないっすね(笑)、当たり前です……真面目な話をしますと、やはりインドでもSDGsに合致するようサステナブル暮らしが求められておるようでして……で、EV化されたと。正式名称は「Ape E-City」というそうです。
で、「Ape E-City」には、一つ面白いところがあります。それは利便性を高めるための工夫にあります。航続距離を延ばすためにバッテリー性能を高めるのではなくて、バッテリーを積み替える方式を採用しているのであります。具体的には、自動化されたサービスステーションにて、数分でバッテリーを充電済みバッテリーに交換できるバッテリースワップテクノロジーを使用するのです。そしてピアッジオ公式のリリースは、以下のように締めくくられています。
「Ape E-City」は、マハラシュトラ州のピアジオグループのバラマティ工場で生産されており、インド市場ではガス燃料モデルと同等の価格で入手できます。
つまり、インドの暮らしにさざ波を立てずに大衆的モビリティのEV化を果たそうという、見上げたコンセプトです。
電動バイクのネックである充電時間についても、他の記事でも何度か触れられている「交換式電池方式」を採用して弱点を克服しているため、非常に効率的だといえます。
「APE」にはメタン仕様・天然ガス仕様がある!
ピアッジオ公式が言及しています通り、「APE」の一般モデルは2ストロークエンジンを搭載しているのですが……実はピアッジオは、天然ガスエンジン仕様と、メタンエンジン仕様の「APE」を既にインドで発売しているのであります。
両車が発表された2018年時には……
天然ガスエンジン仕様とメタンエンジン仕様は「APE」初の水冷エンジン搭載車であり、性能と環境性能を両立させることで、伸び続けている途上国における都市内移動や小さな商用というニーズに対応して行く。
と発表されています。今回の「Ape E-City」発売も、この狙いに沿ったものと言えるのです。