日本製のモーターサイクルが世界を席巻して久しいわけですが、そんななかにあって特に世界中のライダーから畏敬の念をもって認められているのがスズキ「隼(ハヤブサ)」。
そんな「隼」の2017年モデルとして新色が設定されましたので、ご紹介しましょう!
スズキ「隼」2017年モデル
カラーは変われど、一目で「隼」と分かるスタイリングは、求める性能を形にする空力特性の追求から生まれたもの。
風洞実験により開発された、風の流れを巧みにかわす独特の有機的なエアロフォルムは、ライダーとマシン一体の「ワンピース」コンセプトによって、通常のライディングポジションから上体を伏せた姿勢まで、高い整流効果を発揮します。
「隼」のエンジンは、フリクションの低減を追求。最高出力145kW(197PS)、最大トルク155N・m(15.8kgf・m)を発揮し、最高出力だけでなく、そこに至るまでの中低速でのトルクを稼ぎ、乗りやすい特性を実現することで、扱いやすさを追求しています。
隼のディテール
アルミ鍛造ピストンを採用。オイルコントロールリングにはPVD(Physical Vapor Deposition)処理を施しています。均一なメッキ層の厚みと滑らかな表面処理が可能になるため、耐久性の向上とフリクションロス低減を実現。
アッパーコンプレッションリングにはL字形状を採用。燃焼ガスの圧力でリングがシリンダー壁に押し付けられ、優れたシール性を実現します。
シリンダーには、高い放熱性と優れた耐熱性を誇るSCEM(Suzuki Composite Electrochemical Material)高速メッキ処理を施しています。また、各シリンダー下部を切り欠いて、ポンピングロスを低減するベンチレーションホールを構成しています。
バルブは軽量なチタン製を採用しており、バルブスプリングはシングル化。これにより正確なバルブコントロールが可能となり、メカニカルロスを低減しています。
フロントブレーキには、ブレンボ社製のラジアルマウントモノブロックキャリパーを採用。フロントフォークには、DLC(Diamond-Like Carbon)コーティングを施し、表面の均一化とフリクションロスの低減に貢献しています。
当然のことながらABSは標準装備です。
4-2-1-2のエキゾーストシステムには、大容量のアルミ製デュアルマフラーを採用。独特なマフラー形状は、充分なバンク角を確保するのに有利です。
カラーラインアップと価格は……
そんな隼ですが、2017年カラーとして発表されたのは、ここに掲載した3色。筆者的には、ブルーかホワイトが良いかな~と思いますが、皆さんは如何でしょうか?
気になる車両本体価格(消費税込み)は、160万9,200円です。性能と圧倒的な存在感を考えれば、充分にリーズナブルではないでしょうか?
最後にスペックを掲載しておきましょう。
スズキ隼のスペック
- 全長×全幅×全高:2,190×735×1,165mm
- ホイールベース:1,480mm
- シート高:805mm
- 車両重量:266kg
- エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク直列4気筒 / DOHC4バルブ
- 総排気量:1,339cc
- 内径×行程:81.0×65.0mm
- 圧縮比:12.5
- 最高出力:145kW〈197PS〉/ 9,500rpm
- 最大トルク:155N・m〈15.8kgf・m〉/ 7,200rpm