2016年10月から日本の新型車に対して適用された「EURO4」
2017年9月からは輸入車と継続生産車にも適用され、2021年9月には、騒音に対する規制も新しくなる予定です。
マフラーはそのまま!海外仕様のバイクが手に入る
欧州で「EURO4」排ガス規制と「ECE R41-04」騒音規制をクリアすれば、日本の基準もクリアできマフラーなどの変更せずに日本でも販売が可能になります。外車は日本の規制に適合化させるために専用のマフラーを装備することもありましたが、今後は海外仕様のまま日本で乗れる可能性が高いといわれています。
輸出する国に合わせてバイクの仕様を変更していたメーカーにとっては、コストの削減にもなります。北欧地域とは基準が異なるため、世界共通仕様となるには時間がかかりそうです。
カワサキの「Z1000ABS」など逆輸入車での販売から、国内仕様での発売が相次いでいる状況ともいえます。
スーパースポーツモデルのような存在感を放つ
ネイキッドスポーツZシリーズのなかでも、ハイパフォーマンスを発揮する「Z1000」。2017年モデルでは、オーリンズ製のリアサスペンションやブレンボ製のディスクブレーキを標準装備。「Z1000ABS R Edition」では、よりスポーティな走りを追求しています。
コンセプトは「凄み」。1,04cc水冷DOHC並列4気筒エンジンで、141psの最高出力を発揮します。ボア(77.0mm)×ストローク(56.0mm)によって、どの回転域でも力強さを放ち、スーパースポーツモデルのような走行感を楽しめます。
エアボックスの中の共鳴装置によって、低回転域でのノイズをコントロールし高回転域での吸気音を体感できるように設計されています。ストリートだけでなく高速走行などのツーリングでも、快適なライディングと刺激的なエンジン性能と吸気音を体感できます。
レース活動から開発された技術と近未来的デザインとの融合
ヘッドライトカウルを低い位置にするなど、全体的にシャープなスタイルにデザインされています。ダークカラーとは対照的なビビットイエローグリーン専用のグラフィックを採用し、さらにタンクパッドとフレームパッドにもグラフィックが使用されています。2眼のヘッドライトは、4倍の寿命をもつ省電力LED電球で実用性も兼ね備えたモデルになっています。
乗り心地とスポーツの性能を高めるために、セパレートファンクションフォークビッグピストン(SFF-BP)を採用。F.C.C社製アシスト・スリッパ―クラッチシステムは、世界選手権などのレースでのノウハウから開発されハイグレードのモデルのみに使用されています。
海外仕様のバイクに乗れるのは嬉しいですが、2021年9月には騒音に対する規制もあり今後の動向にますます注目が集まりそうですね。
「Z1000ABS R Edition」のスペック
全長 / 全幅 / 全高:1,055 / 790 / 2,050mm
軸間距離:1,440mm
シート高:815mm
重量:221㎏
エンジン:水冷4st.並列4気筒
総排気量:1,043cc
最高出力:141sp / 10,000rpm
最大トルク:11.3kg-m / 7,300pm
燃料タンク容量:17.0L
価格:114万4,800円(R Editon:141万4800円)