パッと見るとアメリカン?と思わせるフォルム。エンジンをかけると「ドコドコ」と図太いサウンドが鳴り響く……!でも、ちょっと待ってください!よく見るとマフラーがありません!実はこのバイク、正真正銘の電動バイクなんです!
今回は、カナダのLITO Green Motion社が開発した電動バイク「SORA Electric Superbike」のプレミアムモデル「Lito SORA 2」についてご紹介します。
「SORA Electric Superbike」の限定プレミアムモデル
「Lito SORA 2」は2009年にカナダのLITO Green Motion社の電動スーパーバイク「SORA Electric Superbike」の開発から10周年を記念して開発されました。「SORA Electric Superbike」の特別限定モデルということですね!
しかも2代目ということで、スペック的にもますます攻撃的なバイクに!ちょっとSORA Electric Superbikeの特徴を見てみましょう。
電動バイクと言うだけあり、クラッチレバーもチェンジペダルも存在しません。しかも外装はカーボン部品が至るところに採用され、サスペンションは金色と高級感あふれる見た目でまさに高級バイクそのものですね!
「SORA」と言う名前は、なんと日本語の「空」をそのまま使っているため、サイドカバーにはしっかり漢字で「空」と書かれています。日本人からするとこんな最先端のモンスターバイクに日本語の名前を使ってもらっていると思うと、ちょっと嬉しいですよね!
また、シートの高さを750mm〜850mmの範囲で自分の最適な位置で調整できるのも大きな特徴です。さらに、見た目の圧倒的存在感はもちろん、エンジンの代わりに最大トルク90N・mを発生するハイスペックなモーターも搭載されています。
日本のリッタースーパースポーツと呼ばれるバイクのトルクは11N・m前後であるため、数字だけを比べるとやや劣ると思うかもしれません。しかし、モーター最大の特徴は、加速した瞬間から最大トルクを発生させられるため、スタートしてすぐにモンスター級の加速を生み出します!
実際スタートから100km/hに達するまでの時間はたったの3秒ですので、加速力はスーパースポーツに負けることはありません!そんなモンスターバイクから生まれた「Lito SORA 2」の特徴を見ていきましょう!
Lito SORA 2の攻撃的なスペック
SORA 2のスペックをご紹介します。
- モーター・・・液冷永久磁石3相交流
- 充電時間・・・5時間
- トランスミッション・・・無段変速機(CVT)付きベルトドライブ
- 車重・・・250kg
- 最大馬力・・・108馬力
- 最大トルク・・・90N・m
- 0-100km/h・・・3.0秒
- 最高速度・・・200km/h
- 航続距離・・・300km
さらに進化したSORA 2の特徴
さらにSORA2は次の4つの特徴があります。
- ホイールにもカーボンを使用
- サスペンションはオーリンズ製
- 10キロの軽量化に成功
- 最高速と航続距離が大幅にアップ
それぞれご紹介しますね!
フレームだけでなくホイールにもカーボンを採用
SORA2はフレームだけでなくホイールにもカーボンが採用され、バネ下重量の大幅な軽量化を実現しています。特にバイクのサスペンションから下の軽量化の影響は大きく、軽快なハンドリングに繋げられます。
前後サスペンションはオーリンズ製
前後のサスペンションは世界的に有名なメーカーであるオーリンズのフルアジャスタブル式を採用しています。フルアジャスタブルというのは、すべての調整が可能という意味となります。フルアジャスタブル式のサスペンションだと、
- 伸びのスピード(テンション)
- 縮みのスピード(コンプ)
- バネの押さえつけ量(イニシャル)
の調整ができるため、SORA2のサスペンションはレーサーバイク並みに調整することもできます。
車重も10キロ軽量化
フレームやホイールにカーボンを採用したり、バッテリーやモーターのさらなる軽量化で、前期型モデル「SORA Electric Superbike」と比べて10キロの軽量化を実現しています。
最高速度・航続距離がさらにアップ!
軽量化やモーターの改良により、最高速度も従来型と比べて10km/hほど向上し、時速200km/hにも及びます。さらに、バッテリーの容量も大きくなったことで、航続距離も200kmから300kmへと、リッターバイク並みまで引き延ばされたのも大きなポイントですね!
まとめ
SORA2の価格は82,250ドルと、日本円に換算すると約900万円以上もする超高級バイクで、その数字を聞くと突然現実に戻されたような気持ちになりますよね。しかし、随所にカーボンを使用していたり、職人による完全手作りの限定20台生産であるため、この価格であるのも納得できますよね。
もしかすると一生拝むことができないバイクかもしれませんが、バイク好きであれば次世代を先駆ける電動バイクとしてリスペクトしたいところですね!