重厚なツアラーのイメージが強いモトグッツィですが、それをカフェレーサーにカスタムしたらどうなるのか?
数多くのカフェレーサーカスタムを紹介してきた当サイトでも珍しい、モトグッツィの”スペシャリスト”が製作したカフェレーサーをご紹介しましょう!
その名もMGR1200
製作したのは、モトグッツィのスペシャリストとして世界的にも知られるドイツのビルダー”Radical Guzzi”。これまでも数多くのモトグッツィのカスタムマシンを生み出して来ました。
今でこそ「縦置きVツインエンジン搭載のツアラー」というイメージが定着しているモトグッツィですが、元々は、V8エンジン搭載の革命的なレーサーでGPレースを支配した時代もある先進的なメーカーなのです。そして、このカフェレーサー「MGR1200」は、「モトグッツィのレーシングヒストリーへのトリュビュート」と「モトグッツィ独自の美しさ」の融合がテーマとされました。
幸いなことに、モトグッツィのフレームはスチール製。そこで理想とする形状を得るためフレームを切断し、オリジナルのサブフレームを溶接しています。そこにワンオフのタンク&シートが搭載されています。マッチングはまさに完璧!
外装パーツのカラーリングは、50年代にGPレースで活躍した時代のマシンを踏襲したグリーンを採用。これはレーシングヒストリーへの敬意の表れですね。
MGR1200のディテール
4バルブのエンジンは1,151cc。 “Weber-Marelli”のEFIを搭載。最高出力は100hp以上を発揮しますが、特筆すべきは113Nmを発揮するという、その高トルクにあります!
エアクリーナーボックスを排したカフェレーサーらしいシンプルなルックス。TIG溶接で溶接された美しいアルミ製インテークマニホールドが燦然と輝いています。
カフェレーサーには珍しいスラッシュカットのステンレスマフラーを装着。左2本出しというレイアウトもユニークです。エキパイからワンオフで製作されました。
フロントフォークはオーリンズの倒立レーシングを装着。アルミ製のフロントフェンダーとステーの美しさは息を飲むほどです。
リアフェンダーは装着されていませんが、代わりにシリアルナンバーを刻印したマットガードを装備。リアショックにはオーリンズのTTXをセレクトしています。
MGR1200の製作者
“Radical Guzzi”代表のStefan Bronoldさん。ドヤ顔も納得の美しい仕上がりですね。「レーシング・ヒストリーへのトリビュート」と「モトグッツィ独自の美しさ」が、確かに融合されています。
同社は多数のオリジナルパーツを製造・販売していますので、お好きな方は同社ウェブサイトを覗いてみてくださいね!