東南アジアなどでよく見られるスクーターの4人乗りや5人乗り。
各メーカーから出されているバイクの乗車定員は、基本的に1〜2名が基本(サイドカーの場合は3名)だが、今回ご紹介するコンセプトバイクは、乗車定員が3名なのだ。
スイングアームが可変式の電動バイク
今回ご紹介するコンセプトバイク「Illoto」は、電動式のモーターを採用した電動バイクである。そのためエンジン部分を省スペースに抑えることができるため、スイングアームを可変式にできるというわけだ。
最も面白い試みとしては、この可変式のスイングアームには、タンデムステップが備え付けられており、タンデムライダーは立って乗るという点。
さらに、スイングアームを伸ばすともうひとつタンデムステップが現れ、3人乗りが可能になる。
言わば3人乗り状態にした時はロングスイングアームになるということなので、ホイールベースが長くなるため、直進安定性は増すだろう。しかし、その分コーナリングの勝手が変わるため、慣れないと少々危険な乗り物かもしれない。
若かりし頃の”ママチャリ2人乗り”を彷彿とさせるライディングスタイルだ(本来はやってはいけない行為だが…)。
日本では法律上「安全運転義務違反」にあたることが予想されるため、このコンセプトバイクが実現したとしても導入は厳しそうだ。いや、その前にスイングアームの長さが変わると構造変更にあたるため、そもそも日本での導入は難しいかもしれないが、一度タンデム側で乗ってみたいものだ。
参考 – cargocollective、Vimeo : Moto Urban Group Motorcycle
Writer:
上中達也