2018年3月に国内生産終了している現行最終型の隼。
現在までにスズキの公式リリースとしては一向に新型の情報は出てきていませんが、絶版とも明言されてはいませんし、メガスポーツというジャンルを生み出し牽引した根強い人気のあるモデルであることは確か。このまま絶版・消滅とはならないでしょう。
そこで、出どころの怪しいものがほとんどではありますが(笑)、新型に絡んであれこれ囁かれている「ウワサ」の色々を集めてみました。
ウワサの寄せ集めですので、様々な部分で実情との相違や矛盾はあると思われますので…… 真面目な予想というよりはあくまで娯楽ネタとしてお楽しみください。
生産終了のきっかけとその後の経緯
現行最終型の隼は、2016年から適用された欧州での排ガス規制(EURO4)とそれとほぼ同レベルの日本での平成28年規制に適応できないため、ヨーロッパと日本での販売はできなくなったこともあり、2018年3月で国内生産は中止となってしまいました。
しかし、隼の生産拠点はインドに移され、ヨーロッパや日本に比べると排ガス規制の緩い北米やインド向けとして、生産中止時の2018年モデルが継続して生産※され、2020年モデルの発表まではあったのですが……
世界的な時流には逆らえず、インドにおいても排ガス規制が強化(BS-6)されることにより、現行型は2020年4月以降の合法的な新規登録ができない事態に陥り、インドでの生産も終了しました。
今後当面は、現行最終型の新車は北米の在庫限りになりそうです。
※生産……というよりは税制対策で日本から部品で輸入しての組立=ノックダウン生産
ユーロ4よりも一段と厳しい排ガス規制であるユーロ5と、それとほぼ足並みを揃えたものになると言われている日本での2020年規制もクリアする新型の登場が待ち望まれるところです。
新型にまつわるウワサいろいろ
色々なところでまことしやかに囁かれている、新型についてのウワサをまとめてみました。
ウワサを真に受けずとも、現在スズキ自身からは具体的なリリースはないことから考えると、どうやら新型の登場までにはまだしばらくかかるようです。
- 排気量は1450cc
- 過給(ターボ、スーパーチャージャー)の可能性はほぼ皆無
- 通常のMTと並行して、AMT(自動MT=オートクラッチマニュアルミッション)の採用があるかも
- コーナリングABS、トラコン等の電子制御の充実
- いったん試作車とテスト走行の段階までできていたものの、開発陣の意向と志に沿いきれずいったん白紙に
- 開発中止でのやり直しを受けて、2020年内での新型発表はまずもって無理
- 新型は2021年発表になりそう
- それにより現行モデルの販売継続が決定
現行モデルの販売継続が決定?
上項で列記した最後「現行モデルの販売継続」についてですが(あくまで出どころが確かでないウワサです)。
可能性として皆無ではないながら、規制をクリアできないがために生産中止になったというのに?という矛盾をはらんでいることには皆さまお気づきかと思います。
考えられるシナリオとしては……
- 2020年型の発表があったことからのミスリード
- 従来のまま生産して、規制に適応できる地域(北米)でだけ販売継続する
- 従来型を規制に適応できるよう根本的な改良を施して生産販売する
- 従来型を規制に適応できるようやっつけな改良を施して生産販売する
といったあたりでしょうか?
しかしながら、いったん閉じた生産ラインの再稼働といったものには相当のコストが必要とはなりますし、それ以上に現行型を規制に合わせつつ発展的なマイナーチェンジをするためには、莫大な費用がかかるでしょう。
スズキという会社の内情や性質について知り得る立場にはないのでなんとも言えませんが……
本来の本命でもある新型に人・モノ・カネといったリソースを傾注すべき状態でのリリーフに、それほどの手間や資金をかけるものでしょうか?
もしくはリリーフさえ不在の間に、ライバルにシェアとられてしまうよりはマシとの判断なのでしょうか?(もっともカワサキの14Rもユーロ5 / 2020年規制をうけて生産中止となる模様)
はたまた北米限定での販売であれば、まだ当分は商売として成り立つという判断なのでしょうか?
とりあえず、規制をクリアせんがためのブサイクな巨大エキゾーストと、CPセッティングで爪をもがれた、隼が隼たりえないレベルでの大幅なパワーダウンした隼が出てこないことを祈りましょう。
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The 44th TOKYO MOTOR SHOW 2015 Concept GSX