「あ〜、リカンベントに電動モーターを付けた変わり種ね」なんて小バカにしているアナタ、侮っちゃいかんぜよ!
まぁ、筆者も最初に見た時は同じ感想だったのですが、よくよくチェックしてみると結構良さそうなのです。なので、ちょっと紹介してみます。
リカンベントとは?
ちなみに知っている人も多いと思いますが、リカンベントっていうのは前輪にペダルを付けて漕ぐ自転車のこと。少し前に流行った前2輪・後1輪のタイプはリカンベント・トライクなんて呼ばれていて、運転者は仰向けに寝そべってペダルを漕ぐので、走る姿がとても気持ちよさそうなのです。
ご覧の通り、このバイクはそのリカンベント・トライクとスタイル的には同じ。
「HORIZON」
モデル名は「HORIZON」、作っているのは、アメリカのOUTRIDER(アウトライダー) USAというメーカー。動力は、出力1,500ワットの電動ブラシレスモーターを採用。前2輪を漕ぐペダルは、メインフレームから伸びたステーに付けられて、前輪とチェーンで連結したチェーンドライブ方式。11段変速のギアも装備していて、変速は左右独立タイプのハンドルバーに付けられたプッシュボタンで簡単にできます。
このバイクなら、通常は電動モーターで走り、たまに足で漕ぐことで航続距離を伸ばすことも可能。また、ペダルがあるので、出先でバッテリーが空になっても、最悪は漕いで帰ることもできるのです。ちなみに電動モーターのみ搭載で、ペダルがないベースモデルもあります。
オフ走行を重視した足まわり
足まわりは、オフロードでの走破性を重視した装備が満載! フレームはアルミ製モノコックタイプで、凸凹道で衝撃を受けてもビクともしない高い剛性を実現。ダンパー効果が高い前後サスペンションや、全天候タイプのオフロード用ブロックタイヤも装備しています。これらにより山道、砂利道、泥道など、どんな道でも楽勝! 寝そべったまま、大自然の中を快適に走れちゃうのです。
足が不自由な人にも乗れる仕様も
「HORIZON」の注目点がもうひとつ。実は、手こぎペダルが付いたハンドサイクル仕様もあるのです。
この仕様なら、足が不自由などハンディキャップがある人でもペダルをこぐことが可能なのです。もちろん、これにも電動モーターは付いているので、ペダルは航続距離を伸ばすためのアシストや、バッテリーが切れた際の非常用なのは足こぎ仕様と同じです。
バッテリー追加で航続距離320kmに!
「HORIZON」には、オフションでバッテリーを最大4つまで搭載することが可能! 通常のバッテリー1つ搭載仕様で、航続距離は約80km。4つフル搭載すれば約320kmまで走ることができます。 また、ヘッドライトやカーゴバッグ、パーキングブレーキなどのオプションもあります。
車両価格は以下の通り。
- ベースモデル:1万2,985ドル(約142万円)
- ペダル付き電動バイク:1万3,985ドル(約153万円)
- ハンドサイクル式電動バイク:1万5,985ドル(約175万円)
「HORIZON」がどんな走りをするのかがプロモーション動画に収録されているので是非ご覧ください。
なかなか楽しそうじゃないですか? 山道をのんびり走りたい人から、足が不自由だけどアクティブに遊びたい人など、いろんなタイプのオフロード大好きライダーにおすすめです!
参考 – OUTRIDER USA、Outrider USA Horizon Is An Off-Road Vehicle Anyone Can Ride(COOL THINGS)