スーパースポーツ好きの鈴菌さん、大変長らくお待たせいたしました!
スズキが、同社を代表するスーパースポーツバイクの新型「GSX‐R1000R ABS」の日本仕様を発売します!
スズキ「GSX-R1000R ABS」は日本仕様で登場!
新型「GSX‐R1000R ABS」のコンセプトは「No.1スポーツバイク」。GSX‐Rシリーズの特長であるエンジンと車体が調和した「走る・曲がる・止まる」の基本設計を徹底的に見直し、MotoGPで培った技術を採用することでさらに進化させ、高次元でバランスさせています。
このたび8年ぶりに全面改良した6代目「GSX‐R1000」では初めて日本仕様を設定。GSX‐R史上最もパワフルで、最も環境性能に優れたモデルです。
新開発された999ccエンジンは、MotoGPで開発した技術を取り入れた新機構「ブロードパワーシステム」を採用。低中速域のパフォーマンスを損なうことなく最高出力を向上させながら、スムーズな出力の伝達と全回転域での強力な加速性能を実現しています。
車体は空力性能を高め、フレームの軽量化と強度の最適化を図り、エンジンの搭載角度を変更することで、コーナリング性能と操縦性を高めています。レースで開発されたショーワ社製の高性能な前後サスペンションにより高い接地性と吸収性を実現し、フロントブレーキにはブレンボ社製のキャリパーとディスクを装備しています。
ライダーをサポートする高度な電子制御として、制動時の姿勢を安定させる「モーショントラック・ブレーキシステム」や、エンジン出力を制御し10段階から選択できる「モーショントラック・トラクションコントロール」などの装備に加え、スムーズな変速を支援するクイックシフトシステムを採用。さらに、サーキット走行でのアシスト機能として、理想的なスタートの加速を支援するローンチコントロールシステムも採用しています。
日本仕様では、欧州仕様と同程度の最高出力・最大トルクを実現! さらに国内専用装備としてETC車載器を標準装備しています。
スズキ「GSX-R1000R ABS」日本仕様のディテール
新開発の998ccエンジン
新開発された999cc直列4気筒エンジンは、MotoGPで開発した技術を取り入れた新機構「ブロードパワーシステム」を採用。「ブロードパワーシステム」とは、4つの機構の総称で、高回転域での出力向上と低中速域での出力を両立する技術のことです。
さらに、カムスプロケットに内蔵したベアリングが高回転域に遠心力で外側に広がることでカムタイミングが可変する吸気VVTを採用しています。また……
- 燃焼効率、スロットルレスポンス、最高出力を向上させる、スズキ二輪車初の電子スロットルの採用
- エンジン回転数、スロットルポジション、ギヤポジションに基づいて排気圧を最適化することで、全回転域でトルクを向上させる、3つの排気圧調整バルブ
も、この新エンジンの特徴です。
軽量化と空気抵抗の低減を実現した車体
新開発のフレームは、全幅を抑えることで空力性能を高めつつ、メインフレーム部分で約10%の軽量化を実現しながら強度の最適化を図っています。そのほかにも……
- エンジン搭載角度を変更して、前輪中心からスイングアームの前軸までの距離を短縮することで、コーナリング性能と操縦性を高める
- 前面の表面積を縮小したカウリングを完全新設計し、空気抵抗を大幅に低減している
という力の入れよう!
充実した前後サス&ブレーキにも注目!
レースで開発されたショーワ社製の高性能な前後サスペンション、BFF®(バランスフリーフロントフォーク)とBFRC® lite(バランスフリーリヤクッションライト)を標準装備。
また、前輪にはブレンボ社製モノブロックラジアルマウントブレーキキャリパーを採用。制動力をより効率的に伝達できるブレンボ社製Tドライブブレーキディスクを量産車向けに改良して装備しています。
その他の装備も充実!
ABSには、IMU(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)により、フルブレーキ時に後輪が浮くのを抑制する「モーショントラック・ブレーキシステム」を採用。さらに、コーナリング時のブレーキングにおいても、傾斜角度を基準にフロントブレーキ圧を最適化することで、フロントタイヤのグリップ低下を抑止する機能も装備しています。
また、クラッチやスロットルの操作をせずに、より機敏でスムーズなシフトチェンジが可能となる、レーサータイプの双方向クイックシフトシステムをスズキ二輪車で初めて採用しました!
スズキドライブモードセレクター(S-DMS)は、左ハンドルバーに搭載したスイッチにより、3つの走行モードから任意のモードを選び、エンジン制御マップの切り替えを可能。ワインディング、市街地、高速クルージングなど、様々なライディングコンディションにおいて、ライダーの好みに応じた走行モードを選択することができます。
S-DMSは、10モードのトラクションコントロールシステムと合わせて、バリエーション豊富な出力特性を選択可能です。
その他にも……
- サーキット走行においてエンジン回転数とトルクを制御し前輪が浮くのを抑制することで、より効率的なスタートをアシストするローンチコントロールシステムをスズキの競技車両以外の市販車で初めて採用。
- 発進時や低回転走行時においてエンジン回転数をわずかに上げる「ローRPMアシスト」や、スタータースイッチを押し続けずにワンプッシュするだけでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」を採用。
- メーター内の表示で動作状況の確認が可能なETC車載器を標準装備。
などなど、書ききれない充実振りなのです。
カラーラインアップは2色
唯一充実していないのは、カラーランアップ。ここまでに掲載した、青「トリトンブルーメタリック」、黒「グラススパークルブラック」の2色の設定。
まぁモデルの性格上、仕方ないでしょう。
気になる発売日と価格は?
さて、スズキを代表する新型スーパースポーツ・モデル「GSX-R1000R」日本仕様の発売日ですが、7月28日からとされています。
そして大切な車両本体価格(消費税込み)は……204万1,200円! 最高峰のスーパースポーツ・モデルですから、これ位は覚悟すべきでしょう!
スズキ「GSX-R1000R ABS」日本仕様のスペック
- 全長×全幅×全高:2,075×705×1,145mm
- ホイールベース:1,420mm
- シート高:825mm
- 車両重量:203kg
- エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストローク直列4気筒 / DOHC4バルブ
- 総排気量:999cc
- 内径×行程:76.0×55.1mm
- 圧縮比:13.2
- 最高出力:145kW〈197PS〉 / 13,200rpm
- 最大トルク:117N・m〈11.9kgf・m〉 / 10,800rpm